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・食べ歩き、グルメ

●クールなポール、パレスホテル内のコンテンポラリー料理、『Gilt ギルト』

7月 25日 2006年
ギルト

今、発売されている『料理通信』(r-tsushin.com)の8月号の、コンテンポラリーレシピというところに、私が取材したお料理が5ページ、シェフインタビューが1ページ、全6ページでどかーんと。もう、すごい料理なので、是非見てください♪

クリスマスシーズンのイルミネーションとか、ロビーのクリスマスツリーとかがすんごく素敵なミッドタウンイーストのホテル、パレスホテルの中にできたレストラン、『Gilt ギルト』のお料理+レシピ付き。って言っても、「じゃ、今晩、早速作ってみよか」って人はなかなかいないだろうけど、レシピを読めばある程度味が想像できると思う。

ここは、昔、『Le Cirque 2000 ルサークにせん』があった場所。まぁ、好みは人それぞれだろうけど、私は憧れのパレスホテル〜♪と夢見心地で食べに行って、一歩店内に入った瞬間、というか、奥に行けば行くほど「なにこれ、ださっ!」と一緒に行ったYちゃんに訴えたよ。

インテリアデザイナーは、パレスホテルやるくらいだから、勿論、有名な人なんだけど、なんか、変に派手なフュージョン料理とかが出てきそうっていうか、コンテンポラリーをはき違えてるというか、おおよそルサークが出す料理とは合わない変なハイカラカラフルな内装だったのよね。

24gilt-chef.jpg 今度は超カッコイイ。全くの別物。パレスホテルの風格ある天井やら壁やらが全部見えつつ、モダンでセンスいい〜!そして、シェフ、ポール・リーブラント、彼もカッコイー!背がすんごい高くて2メートル近かったよ。最近のこれはトレンドかってくらいシェフってハンサムな人が多い。ほんと、スター化してる。

厨房から離れたところで撮影したので、シルバーのトレーに材料を全部のせて、撮影現場の近くで組み立ててもらった。盛りつけというより、おもちゃの模型とか作ってるみたいだった。

腰を折って、ピンセットもって、大男なのに、すごい繊細な仕事してはりました。すごい真面目。さすがイギリス人。人それぞれとかいうけど、やっぱりお国柄ってものを感じてしまう。

なんかね、トレーの上のモノの並べ方一つ見てもきっちりしてるでしょ?性格でるよね、こういうところに。それでね、トレーが3つ並んだ時点で、カメラマンS氏と、「すごいきっちりしてるよね」って感心してたら、ポール君は、ちまちま〜、ちまちま〜と鍋の取っ手の角度を変えたり、トレーにのっけてある容器や小トレーの順番を変えたり、まだ整理整頓を続けるわけですよ。

24gilt-prep01.jpg

24gilt-prep02.jpg
24gilt-prep03.jpg

私たちは、なんか仕事するにあたってきっちりしてないとやりにくいとか、こだわりがあるんだなぁとその様子を見守ってたんだけど、そしたらポール君、一言。「散らかって見苦しくてごめんね」と。

いやぁ、充分きれいなんですけどー。

ほんと真面目な青年で、だからあんな料理が出来るんだなぁと思ったけど、全然ニコリともしないのよね。

皿の上にのってたホイップクリームみたいなふわっとしたパウダーを「これは何?」って指さしたら、「オリーブオイルパウダー」と言われたので、「なんじゃそりゃ〜?」とクエスチョンマークを頭の上に放射状に発射してると、「なめてみる?」と右の下の写真で青いラベルがはってあるやつタッパをつきつけられたので、スプーンですくって味見したら、エクストラバージン・オリーブオイルの味がするわけですよ。

「おおおおっ!へええええ〜〜!ホントだ。オリーブだ」とか言ってると、オリーブオイルパウダー、軽いから私の鼻息で飛んじゃったのか、その後、しばらく私は口の横に白いものをつけたままインタビューを続けてたらしい。

T-T

ポール君、それに気付いてもニコリともせずに、「Ah...」とか言いながら、相変わらず同じ真面目な顔つきのまま、自分の口の横を指さすの。そしておまけに視線がちょっとはずされてるの。見てはいけないものを見てしまったみたいな。

ちょっと、そんな指摘のされ方されると、すごい恥ずかしいじゃん!「きみきみ、口に付いてるよ、あっはっは!」とか、私の方見て笑ってよ!

てなシーンもあったんですが、全体として、なんせ料理が全部びっくりで、非常にエキサイティングな取材だった。ゴマのフィナンシェが宙に浮くし!ポール君、すごい、手品まで〜〜!(笑)気付くとトリックは簡単なんだが、びっくりしたのなんのって。(きっと、この瞬間、ポール君は顔には出さなかったけど、心の中でニヤっとしたに違いない。)

カメラマンS氏もよっちゃんも、すごい素直だからね。あんな思う壺な取材陣はこれまでいなかったんじゃないかと思うよ。うん。

まぁ、詳しくは料理通信8月号をチェックして下さい♪

24gilt-green.jpg

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●Gilt ギルト
455 Madison Avenue
New York, NY 10022
212-891-8100
http://giltnewyork.com/
-----------------------------

←の撮影の時だって、料理の説明を聞いた後、「なんか絵本のワンシーンみたいというか、森の妖精とかひょいって出てきて踊り出しそうですね」と感想を述べると、また表情ひとつ変えず、一言、「そう?」と。

どこまでもクールなお方。

まぁなー、ダンスしそうと言われても、なんて答えていいんやら?(笑)でも、私はこの一品を見てると、コビト妖精が葉っぱをカーテンあけるみたいにして持ち上げて出てきて、葉っぱと一緒にダンスしてるのが見えたもんね。もっと私が文学少女だったら、料理みて、一句詠んだに違いない。この一品は、Vert=グリーンと名付けられてるんだけど、なんか、ホント、緑が命を持った生き物みたいに見えた。

いやぁ。美しい料理というのはあるけど、雰囲気のある料理ってのはなかなかない。なんか物語を感じるというか、ポエティックなのよね。そういう意味では、フィナンシェだけ文字通りちょっと浮いてたかな。

料理はディナーのみで3コースが$92、テースティングメニューが$135。ワインペアリングにすると+$35とお高いですが、エレガントでヒップで料理もすごい、非常にニューヨークらしいレストラン。奮発してカッコイイ所に行ってみたい人、いつもグルメで4つ星クラスの有名処は既に押さえて、ちょっと冒険したい人にお薦めです。

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この記事へのコメント
1. ydr   2006年07月25日 15:19
うーん、クールですねぇ(笑)
お料理も絵のように丁寧で、素敵。
1枚目の画像、一瞬見てひらがなの「ゆ」って書いてあるのかと思っちゃいました。
お習字ができると盛り付けにもつかえるなぁ…、なんて。
2. kika   2006年07月25日 17:25
すごい笑いながら読んじゃいました。
そして、ポール君を笑わせたいという衝動にかられました。
いやー。
ここまでだともう笑いの域に入ってますよね。
よっちゃんなんて大阪出身でしたかしら。
もう、うずうずされたのではないですか??
白い粉をつけてまじめにインタビューするよっちゃんさんと、ふっと視線をはずすポール君が目に浮かんで笑っちゃった><
しっかし、独創的な料理ばかりのようですね。
ソースのかけかたとか、盛り付けかたとか。
一番上の写真のフィルムみたいなのはなんなんだろう。
見てるだけでワクワクしますね!
なのにまさか、鉄仮面ポール君が作ってるなんて!
3. katie   2006年07月25日 22:59
お久しぶりでございます。
よっちゃんの文章メチャクチャ面白かったです(大笑)

このお料理素敵すぎですね。まだ私が料理をはじめたての頃
よっちゃんの作る料理に惚れてから私もゆっくり時間をかけて
お料理を楽しんでいますが、いつもすごく勉強になります。

物語がある料理。
おもちゃの模型を作るように盛りつける料理。
そして美味しい料理。
なんて素敵なんでしょーーーーー→
美しい!!!ブラボーです★
4. NYLife   2006年07月26日 05:43
こんにちは!お久しぶりです。NYLifeです。
Gilt 私も好きです〜!
あのバーで飲んでもとても気分良かったし
サービスも良かったです!
あとで、TB させていただきます。
それから、この前ABCさんが記載していた納豆・たまご・キムチ・わかめそばを試してみたんですが、
本当においしかった!
これならずぼらな私でも簡単に作れます。
これからもレシピ情報楽しみにしています♪
5. りろ   2006年07月26日 11:21
すばらし〜!!
それに、興味深いシェフの性格!!
ところで、Giltって、Guiltじゃないんですね〜!どういうところから来たネーミングなのかなぁ?
それにしても、オリーブオイル・パウダーとか、これまた、おもしろそうな素材がいろいろあるもんなんですね!
よっちゃんさんのこのエントリーを読んで、またまた世界が広くなりました!
ところで、「きっちりしてる」って英語でなんで言うんでしょう?辞書引きながら、いろいろ考えちゃいました。
6. らいもん   2006年07月26日 15:39
な、なんて美しいお料理なんでしょう(ため息)。。。

今度旅行に行く際に、ぜひ行きた〜い!と思いました。でも、きっと予約を取るのが難しいのでしょうね(涙)
7. よっちゃん @ NY Slow Life   2006年07月26日 22:48
★ydrさん
あ、ほんと、「ゆ」だ(笑)

シェフは絵心あると有利だと思います。
実際、自分の描いた絵を自分のレストランに飾ったり、
メニューやカードに入れたりしてる人もいるし、
建築デザインやってたパティシェとか、
作ってるものみて思わず納得!って感じです。

書道は、筆使いもだけど、余白をうまく使ったレイアウトの美しさって大きいと思うので、やったことある人はあまりいないだろうけど、やるときっとみんな筋が良さそう。
8. よっちゃん @ NY Slow Life   2006年07月26日 22:50
私がインターンの面接でレジュメ持って行った時、
有名なアートスクールの名前をしっかりチェックされてました。コンティニュイング・エデュケーションでクラス取っただけだったんですけど、それでも、そういうことをやってたのはプラスだって言われました。

メニュー作りなんて、まさにクリエイティブな仕事。独創性、クラフトマンシップ、盛りつけの美しさの部分は、全くアートに求められてる部分と重なりますよね。料理には、そこに味がからみ、店の雰囲気とか、サービスとか、そのタイミングとかにも左右されるし、ビジネスだし、まさにチームワークで、複雑ですねー。
9. よっちゃん@ NY Slow Life   2006年07月26日 22:56
★kikaさん
そうなんですよ。この時は取材だったし、写真も5点おさえて、シェフの顔、インテリアとたいへんだったので、緊張してて仕事だけやって帰ったって感じだったんですけど、うちかえって思い出して、「いつか笑かしたい」、そう思いました。

フィルムみたいなのは、ポアロネギをデハイドレイター(ドライフルーツ作ったりする低温乾燥機)でパリッと乾かしたものです。
野菜や果物って、薄切りにして水分とると、すごくクリスピーでうす〜〜〜〜〜〜くなるんですよね。こういうのは、道具がないとできない部分です。
10. よっちゃん@ NY Slow Life   2006年07月26日 23:09
★katieさん
こういうお料理を見ると、ほんと、私は嬉しくて思わず顔がにやけます。
お料理に限らず、美しかったり、かわいかったりって、作った人の気持ちが入ってて、いいなぁーって思うんですけど、お料理は、その上、食べて美味しいですから、たまりませんね(笑)

見かけが超美しくて、食べたらまずかったってものはなく、
まずいものって、見た瞬間からなんかまずそうで、
このあたり、お料理はもっぱら才色兼備だと思います。

お料理は食べに行って楽しく、
作って楽しく、食べて楽しく、ほんと楽しいですね♪
いろいろ知るともっと楽しくなってきて、きりがないですね。
11. よっちゃん@ NY Slow Life   2006年07月26日 23:17
★NY Lifeさん
バーは、ひときわ近未来的でカッコイイ!ですよね。
オープンして以来、毎週通ってる贔屓のお客さんとかいるって言ってました。ニューヨークには、すごいお金持ちがいるもんだ。

私のブログって、トラバ、どうやってするんでしょう?(笑)
なんか、いろいろいじったら、消したつもりないのにトラバのURLが、誰かがトラバするまで表示されない状態になっちゃったんです・・・。

それでできなかったらゴメンなさい!

でも、Gilt拝見しにいきます〜。
12. よっちゃん@NY Slow Life   2006年07月26日 23:31
★りろさん
guiltとgilt(金箔の)をひっかけた見出しをつけてるような記事、アメリカではよく見ました(笑)

パレスホテルって、19世紀のマンション(個人の豪邸)で、金箔はった壁やら柱やらでいっぱいなんです。そこからです。

コンテンポラリー料理は、一部、化学ですからね。
オリーブパウダーは、エクストラバージン・オリーブオイル+要は食品添加物でつくります。
材料さえ揃えれば簡単に作れそうです。
私はヘルシー志向も強いので、この路線は、エル・ブジ以来のトレンドとしてありますが、行きすぎると、なんか違うんじゃないかというのが個人的見解です。おもしろいけど。まぁ、こんな高い料理、たまにしか食べないから、体に良くないとか、あまり関係ないでしょうけど、なんかね、反則技なような気がしてくるんです。ポイントでちょっと使うくらいならいいけど。
13. よっちゃん@NY Slow Life   2006年07月26日 23:36
(つづき)
「きっちりしてる」は、neatでしょうね。
日本語のニートじゃないです(笑)
あとは、単にものが整理整頓きっちりされてるとかなら、tidyを使います。

neatは、こざっぱりした人とか、使える範囲が広いです。
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