「らっくり」のゆうさんからムービーバトンをいただいた。最近あちこちのブログで話題にのぼっている映画に関する質問大会ですね。ミュージカルバトンでも熱く語ってしまいましたが、私は映画も大好き。本も。人生、退屈なんてしてられませんね。
同居人ダーリンとは趣味も合うので、暇な週末は一緒に映画館へ。普段も時間があれば夜はレンタルDVDを見る。うちのテレビは、私にとっては、DVDを見るためのもの。「NetFlix.com」という、日本でいう「ぽすれん」みたいなレンタルDVD屋さんのメンバーなので借り放題。
インターネットで注文して、郵便で受け取り、見終わったらポストにぽいと返却。するときっちり次のが送られてくるから、こっちで返却が滞ることがない月は、10数本見てる。リアル店舗よりもチョイスも多いし、探しやすいし、見られない月も延滞料金なしなのですんごい満足。レンタルビデオ屋まで足を運ばなくて良いのが最高。
前置きはこの辺でおいといて、本題へ進みましょう。
ムービーバトン
★過去いちばん笑った映画★
『子供それぞれ Every Child』
1979, 監督: ユージン・フェデレンコ
国際アニメーション映画協会の前会長であり、自身もアニメーターであるJohn Halas ジョーン・ハラスがプロデュースした世界のアニメーション映画シリーズのビデオ、『マスターズ・オブ・アニメーション2 Masters of Animation 2』に収録されている6分13秒の短編アニメーション。国連とユニセフが寄付募集のために行った"The Year of the Child" 年に行われたキャンペーンの冒頭で紹介されたものだそうだ。アカデミー賞受賞作でもある。
ダーリンの所蔵品で、一緒に見て大爆笑。かわいくて、可笑しくて、涙ちょちょぎれ。この映画のところだけ巻き戻して、もう何回見たことやら。
子供が捨てられて、いろんなご家庭を点々とたらい回しにされるというあらすじだけを紹介すると可哀想で、最後もハッピーエンドじゃなかったりするんだけど、でも、終始爆笑。
台詞なし。登場人物が歌う歌と「お~!」とか、「あぁ~」とか、そんな感動詞や擬音語だけでストーリーや、感情の機微を伝えているところがすごい。子供が見ると、歌とか、絶対喜んで真似すると思う。私たちも真似して何日も思い出しては歌ってたし。(子供とおんなじかい!)
最近、アニメーション映画というと、日本のアニメが幅をきかせていて、それらの中にはいいのもあるし、私も好きなのあるし、今っぽいなと思うけど、この時代の世界各国のアニメーション、作品のタッチが幼稚じゃなくて、アーチスティックで手作り感もあって素晴らしいです。
考えてみると、心に残るくらいすんごい笑う映画って、あんまりないですね。これ、知らない人には、是非見てもらいたいなぁ。
★過去いちばん泣いた映画★
『ダンサー・イン・ザ・ダーク Dancer in the Dark』
2000, 監督: ラース・フォン・トリアー
号泣ですよ、これは。私、ビヨークが歌って踊ったりしてる映画ってことしか前知識がなくて、夜中に「あー、疲れた。頭つかわんでいい、ミュージカル映画でも見るとするか~」って見始めて、打ちのめされました。「は、話が違うー!聞いてないよ~!」って感じ。ハンカチじゃ足りないよ。タオルいるよ。
『ミリオン・ダラー・ベイビー Million Dollar Baby』(2004, クリント・イーストウッド)とどっちにしようか迷ったけど、こっちは前半涙なしだし、すかっとする部分もあったりするので、泣いてる時間の長さと全編横たわる重苦しさで選んだ。
遺伝子の病気で、だんだん目が見えなくなっていくビヨーク(じゃないけど、役名はセルマ)が、女手一つで同じ病気が進行することがわかっている息子のために、工場で一生懸命働きながら、爪に火をともすような倹約貧乏暮らしをして、手術費を貯めていたのに、首になって、貯金も盗られて、、、と悪いことばかりが重なる可哀想で不憫でたまらないお話。
救いがないんです。どこにも。不幸のどんぞこに連れて行かれて、滝のような涙を流して泣くばっかりの映画。お母さんビヨークの息子への命を捧げた愛の強さに感動とか、言えないこともないけど、とにかく真っ暗闇なまま終わってしまう。、見て楽しい映画では全然なかったし、ポジティブな後味ゼロの重くて辛い映画だったけど、映像はきれいだし、ビヨークの歌もいいしいいし、力のある映画だったと思う。
★心の中の5つの映画★
●『街の灯 City Lights』(1931, チャールズ・チャップリン)
●『モーターサイクル・ダイアリーズ The Motorcycle Diaries』(2003, ウォルター・サレス)
●『ピアノ・レッスン The Piano』(1993, ジェーン・カンピオン)
●『アメリ Le Fabulleux Destin D'Amelie Poulain』(2001, ジャン=ピエール・ジュネ)
●『ファインディング・ニモ Finding Nemo』(2003, アンドリュー・スタントン)
これ、選ぶのすっごい難し~!次点は『こわれゆく女 A Woman Under The Influence』(1993, ジョン・カサベテス)、『サン・ピエールの生命 La Veuve De Saint-Pierre』(2000, パトリス・ルコント)、『存在の耐えられない軽さ The Unbearable Lightness of Being』(1988, フィリップ・カウフマン)とか。他にもタイトルとしてひっぱってこれないけど、心の中に染み込んでる映画はいっぱいありそう。
ジャンル的に、「心の中の」とは呼びにくいので選べなかったけど、必見秀逸作リストを勝手に作ってしまおう。
ホラー●『デビルズ・バックボーン El Espinazo Del Diable』(2004, ギレルモ・デル・トロ)
ホラー系サスペンス●『フレイルティー/妄執 Frailty』(2001, ビル・パクストン)
社会派サスペンス●『ライフ・オブ・デビッド・ゲイル The Life of David Gale』(2003, アラン・パーカー)
アクション・歴史もの●『英雄 Hero』(2002, チャン・イーモウ)
●『グラディエーター Gladiator』(2000, 監督リドリースコット*ホアキンが超いい!)
★今、一番見たい映画★
●『Tim Burton's Corpse Bride ティム・バートンのコープスブライド』(2005, ティム・バートン)
●『The Future of Food』(2005, デボラ・クーンズ・ガルシア)
16日にニューヨーク他、限定地域のシアターで封切られ、23日から全米で公開されるティム・バートンの新作アニメーション。日本では10月公開。ずっと期待いっぱいで街角のポスター見てた。今週末に見てくる予定。楽しみ♪
もうひとつの方は、ウェストビレッジの映画館、フィルム・フォーラムで上映されている遺伝子操作食品についてのドキュメンタリー。9/14~27までの限定上映なので、これも今週末にいっとかないと。今、遺伝子操作食品の本を読んでいるんだけど、知らないうちに食べてしまっていることに気付かない人がいるのが問題。こういう映画のこと、もっとメディアは取り上げて欲しい。
というわけで、バトンはここでおしまい。すみません。燃え尽きてしまいました。