健康・食の安全 本の紹介

ターメリックライス&ビーンズを食べつつ、健康バイブルについて語る。

2006年1月19日

ターメリック・ライス&ビーンズ

ターメリックが体にいいというので、米と一緒に炊いてみた。カレーみたいだけど、カイエンヌペッパーとかチリペッパーとか入ってないので、辛くない。ターメリックのほろ苦そうな香りがするロンググレイン・ブラウンライス(細長い種類の玄米)。きれいな黄色♪これと、ピントビーンズ(米国南部生まれのインゲン豆)シチュー、蒸したキャベツをフラックスシードパウダー&オイルと醤油、アップルサイダービネガーで和えた温サラダが本日のランチ。


"ターメリック体にいい説" 提唱者は、アメリカでオルタナティブ(代替医療)系健康学で有名なDr.アンドリュー・ワイル Dr. Andrew Weil。お正月に読み終わった彼の近著、『Healthy Aging』とその後見たDVD、『8 Weeks to Optimum Health & Spontaneous Healing』でそう言ってた。DVDは、『8 Weeks to Optimum Health』と、 『Spontaneous Healing』という2冊の本の内容の講義が2部構成で収められている。ま、その、ターメリック(他にジンジャー、霊芝とか)は、おまけ情報みたいなもので、話の核はそういうことじゃないんですが。

健康医学に限らず、どんなテーマでも総体的に理解しようとすると、テレビやニュースの断片的知識を五月雨式に入手するやり方は要領が悪い。ドアと窓枠とガラスと屋根がばらばらにあっても、組み立て方がわからないから、いくらパーツを集めても家が建たない。このドアノブ、すごくいいのよって言ってても、役に立たない。概論に当たる本を一気読みして、全貌を知る=設計図をゲットすることで初めてものごとは始まる。健康は全ての人にとって大事なことだと思うので、Dr.アンドリュー・ワイルの著作、一冊は目を通しておくことを熱くお薦めします。

彼は、アメリカでは、本を出すたび、健康ジャンル内でベストセラーになり、その後ロングセラーとして読み続けられる健康医学の第一人者。さっき、オルタナティブ系健康医学って言ったけど、正確には、西洋医学と世界中の代替医療とニューエイジも踏まえた上で、何が健康にいいかっていうのを研究しているドクター。西洋医学のいい所も認めているので、とてもバランスがとれていると思う。日本の話もよく出てくるので、日本人は読んでると鼻がちょっと高くなります(笑)

内容は、サプリメントも含めて、何をどう摂取すべきか、避けるべきか、どんなエクササイズをどのくらいすればいいのか、良い睡眠を取るにはどうすればいいのか、呼吸法とメディテーションの勧め、ストレスにどう対処するかといったことを、いろんなリサーチ結果や例え話を交えつつ、科学的な彼の解釈がわかりやすく説かれ、その実践法にまで話は及ぶ。健康って、食生活だけがちゃんとしてても、運動しなかったり、悩み事をかかえこんでたりしてると成り立たないもんね。(自分で言ってて耳が痛い。運動ー!)

ダイエットや食事療法の本はたくさん出てるけど、この手の本、日本人が書いてる本には(少)ないので、一回読んでみて下さい。翻訳本が出ています。内容、重複してる部分があるので、今からだと一冊読めば、次に本が出るまではいいかなと思う。アメリカでは、『8 Weeks to Optimum Health』の改訂版が2006年9月に出る予定です。

●アマゾン.co.jp へリンク(和書)

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『癒す心、治る力―自発的治癒とはなにか』

『Spontaneous Healing』


『癒す心、治る力 実践編―8週間で甦る自発的治癒力』

『8 Weeks to Optimum Health』


ワイル博士の医食同源

『Eating Well For Optimum Health』


『The Healthy Kitchen』

 食事に焦点を絞った健康理論の紹介と、それを実践するためのレシピ集

『Healthy Aging』

 後半は、いかにいい年を重ねていくかについての方法が論じられているが、前半は、なぜ年をとるのか、医療と美容整形のアンチエイジング最前線では何が行われているのか、年をとることの価値は何かといったことを、多角的に論じていて、健康に暮らすための知識、実践法のみを探す人にとってはあまり役に立たないかも(専門用語いっぱい出てきて、私は一部、読み飛ばし)だけど、若返ろうという視点から健康法を斬るのではなく、年をとることで何が起きていくのか、それにどう対処するのか、そして、ポジティブに年をとっていくために何をすればいいのかを説いている地に足ついた本。

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