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サンドライドトマト・ペースト和えの蕎麦を食べながら、サプリメントについて熱く語るランチタイム

2006年5月26日

カラフルお蕎麦定食

おうちごはんは、残りもの活用の知恵も必要よね?・・・ね?(笑)これは「ローフード・イタリアン風、野菜でメインディッシュ!」の残りもの使い回しの昨日食べたランチ。


サラダはトマトにチーズ風カシューナッツクリームを塗っては並べて、バジルソースをちょっとエクストラバージン・オリーブオイルでのばしてかけただけ。

ボウルの方は、お蕎麦を茹でて、水切りしてお鍋に戻し、サンドライトマトと赤ピーマンのペーストで和えただけ。輪切りのイエローベルペッパー(イエローパプリカ)と焼き海苔を添えた。

下線が入ってる部分が残りものなので、ほとんどお蕎麦を茹でるだけでできちゃう超簡単料理。各レシピは「ローフード・イタリアン風、野菜でメインディッシュ!」をご覧下さい。材料をミキサーかフードプロセッサーにかけるだけでできて簡単。ペーストは市販のでもいいけど、自分で作った方が安上がりで香りが生きててフレッシュでおいしい。油の質にもこだわれるし、塩分量も加減できるし。

ヘルシーな食生活って、オーガニック、無農薬素材を使うのがベストだけど、最初の一歩は、加工品に頼らないで、体にいい調味料を揃えて、丸ごと食材から料理を作ることに尽きると思う。日本人は、平均で1年間に4キロも食品添加物を摂取してるんだそうだ。・・・添加物を食べなきゃ痩せるんじゃない?(笑)ある意味デトックス・ダイエットよね。

「食べても安全って認められたものなんだから問題ない」という考えもあるけど、認可されている添加物は1500種。これらをいかに組み合わせるのかというところまではカバーしてないし、「昔は安全と思ったけど、実は新たな研究結果で発ガン性ありとわかった。だけどそのまま。海外では禁止されてるんだけどね」ってものも含まれている。

サプリメントにしてもそう。一昔前、ベータカロチンがガンを防ぐとかって話題になったけど、今は、それは間違いだったってことになってる。効かないだけじゃなく、喫煙者や元喫煙者の場合、ベータカロチンだけ単独に摂ると、逆にリスクが増えるそうだ*。サプリメントとして摂るなら、ベータカロチンと同時にルテイン、ゼアキサンチン、アルファカロチン、アスタキサンチンも一緒に摂らないといけないんだそうだ。

なんかすごいね、よっちゃん!・・・おや?手元には前に紹介した『Healthy Aging』by Andrew Weil, M.D.が(笑)

ベータカロチンについての説明の続きを引用すると、

[p.162] That's better, but it's still not carrots or sweet potatoes. And those products usually give you none of the anthocyanins or reprsentatives of the other classes of plant pigments that make up the rainbow of beneficial phtytonutrients.

(今、この本にスペルミスがあること発見!最後の単語、正しくは phytonutrients)

それならちょっとはまし。だけど、まだニンジンでもスウィートポテトでもない(及ばないってことよね)。そして、これらのプロダクト(=サプリメント)は、通常アントシアニンやその他の類の植物性色素の代わりとなるようなもの、つまり七色の効果をもたらす体にいいファイトニュートリエントは与えてくれないのである。

ということなの。ファイトニュートリエントというのは、活性酸素から体を守る抗酸化物質として注目される約1万種あるといわれる植物に含まれる栄養素以外の機能成分の総称。ファイトケミカルの方が日本語だと聞くかも。で、私の解釈は、要するに1瓶1500円とかへたしたら5000円とかするビタミン剤より、ニンジンの方がエライんでしょ?!

アメリカはずっと前からサプリメント摂ってる人が多いし、日本でも最近どんどん浸透してきた。うまく摂れば体にもいいんだろうけど、ちゃんと食事をしてこそだし、ものすごくいっぱい種類があるから、ちゃんと成分を調べて摂らないとお金の無駄などころか健康に害もある。そして、特定保健用食品(特保)以外は許可がなくても販売できるので、効果が証明されたものでもなければ、内容物が記述と同じなのかどうかさえものによっては怪しい。アメリカの独立団体の調査では、異様に高いものにウソが多いというのもあった。

ま、プラセボ効果ってものが人間にはあるので、「これはXXに効くんだー!」って信じて飲めば、中身が何でも効いちゃう場合もある。でも、私の場合、既に疑ってしまってるので「ほんまかいなー」って最初に思ってしまって、効かないと思う。そういう意味では損だなぁ。

私は、サプリメントに反対なわけじゃないんだけど、何が自分に必要なのかわからないのと、わかったところでものすごいいっぱいある商品の中からどれを買うのがベストなのかわからないので今のところ摂ってない。で、どのサプリメントがいいんだろうって勉強しているうちに、ベータカロチンじゃないけど、時代が変わって新事実が!ってことになりかねないと思うと、「興味はあるけど、その件に関しては、いずれそのうち・・・」のまま。

リサイクル料理で始まり、最後はサプリメント論になっちゃいましたが、私は言いたい。ニンジンはえらい!ニンジンはニンジンだもん。オーガニックかどうかぐらいがチェックポイントで、小さい字とか読まなくていいし、「これ、ニンジンって書いてあるけど、中身もニンジン?」とかいちいち悩まなくていいもんね。シンプルでいいわー。

●参考にした本

・『Healthy Aging』by Andrew Weil, M.D.』(英語)→Amazon.com

なんと、翻訳本が3月に出てたのね!Dr. ワイルの本は是非1冊は読んで頂きたいお薦めの書です。

『ヘルシーエイジング』アンドルー・ワイル著


・本ブログ内関連記事「ターメリックライス&ビーンズを食べつつ、健康バイブルについて語る。」:Dr.アンドリュー・ワイル の著作について

●関連記事
(2007年11月にアメリカで発表されたがん予防8カ条の中に、サプリメントはとらないようにという項目が。私が更新している健康情報ブログでアップしました↓)
「サプリメントはがん予防のためにはやめましょう(ほとんどの人の場合)」
「がん予防8カ条 from アメリカ」

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