
土曜がオムレツとかの卵料理なら日曜はパンケーキってくらいうちの週末ブランチはワンパターン(笑)ダイナーとかカフェで一応メニュー見るんだけど、絶対サンドイッチとか、他のもの注文しないのよね。で、これは日曜に食べたおうちバターミルク・パンケーキ。ターキーにゴートチーズとホウレンソウが入ったソーセージをスープストックとトマトケチャップで煮たものとオレンジを添えた。
パンケーキ=ホットケーキね。10年以上ニューヨーカーなよっちゃんだけど、朝寝ぼけ頭でカフェで「ホットケーキ」って注文して「はぁ?」って言われることがたまに(笑)
アメリカでは、パンケーキにベーコンとかソーセージとかを添えることがよくある。フルーツが添えられるときは、バナナとかイチゴ、ブルーベリーとかのベリー類かな。フルーツはわかるけど、肉類って最初は変な組み合わせと思ったけど、慣れると美味しいと思う。
ていうか、多分、単純に食いしん坊だから、品数は多いのは基本的に大歓迎!
いやいや、豚肉とメープルシロップってよく合うんですよ。BBQソースにも蜂蜜とかモラセス(糖蜜)とか入れるし。(・・・これはターキーだけど。ターキーってすごく脂身が少ないから、こういうのには向いてないなと思った。)
さて、バターミルクっていうのも聞き慣れないよね。本来は生クリームを攪拌してバターを作った時にできるバターじゃない方の液体のことをいうんだけど、アメリカで市販されているバターミルクは、牛乳に Streptococcus lactis と Leuconostoc citrovorum という乳酸菌を加えて発酵させたもの。今回は、こっちの発酵バターミルクを作ってからバターミルク・パンケーキに挑んだ。
乳酸発酵した牛乳だから、味はヨーグルト。すっぱくてどろっとした牛乳だから、牛乳にレモン果汁やお酢を加えたものが代替品として使えます。
私は、Gourmet Home Dairy Kitっていう発酵乳製品手作りキットで菌を入手。バターミルクの他、フロマージュ・ブラン、サワークリーム、ヨーグルト、ケフィア、クリーム・フレッシュが作れて、レシピ・ブックレットと温度計、チーズクロス(ガーゼ)、エルブ・ド・プロバンス(ラベンダー入りハーブ・ミックス)、ヨーゴサームっていう要は魔法瓶的役割を果たす発泡スチロールを断熱材にしたプラスティックの容器とそこにすっぽり入る蓋付きバケツ付きで69.95ドル。
全部で30パウンド(13.6 kg)のチーズと40パウンド(18.4 kg)の乳製品が作れるというので、おもしろそうだし、お得じゃん!と思って随分前に購入。ヨーグルトとケフィアを作ってからちょっとご無沙汰だったので、菌は冷凍保存してたんだけど、ちゃんと生きてた♪
自分で作ったという愛もあるせいか、こういうものも、やっぱり作りたてはフレッシュでおいしい。バターミルク・パンケーキ、レシピはアメリカのお料理本の古典、『Joy of Cooking』を参考にしたけど、材料はヘルシーバージョンにアレンジして作った。オリジナルは万能小麦粉、ココナッツバターじゃなくてバター。砂糖大さじ3ってあったのは入れなかった。サイズは5インチで12枚分。
何作ってもおいしいって食べてくれるダーリンが、「今まで食べたパンケーキの中で一番おいしかった」と絶賛。バターミルクのまさにレモンみたいな酸味がさわやかで、しっとり焼けておいしいなぁと自分でも満足のいくできでした♪
バターミルク・パンケーキ
[材料] 直径15cmくらいの8枚
- 無漂白中力粉 ......................... 1/2カップ
- 全粒中力粉 ......................... 1/2カップ
- 全粒薄力粉 ......................... 1/2カップ
- ベーキングパウダー ......................... 小さじ2
- 塩 ......................... 小さじ1/2
- バターミルク ......................... 1 1/2カップ
- 溶かしたココナッツバター ......................... 大さじ3
- 卵 ......................... 大2個
- バニラ・エクストラクト ......................... 少々
- バター、メープルシロップ ......................... お好みで
粉類
液類
添え
*アメリカの1カップ=237ml
[作り方]
- 粉類と液類を別々のボウルにそれぞれ入れ、泡立て器で混ぜる。
- 粉類の方のボウルに液類ミックスを加え、静かに泡立て器で混ぜ、なめらかな生地にする。
- 180度(華氏350度)に熱したホットプレートとか鉄板とかフライパンにおたまですくった生地を流し入れ、泡がぷつぷつできて固まったところでひっくり返す。(私はCuisinart GR-4 Griddler
で4枚ずつ焼いた。)
- キツネ色に焼けたら天板に入れ、アルミホイルでおおって、93度(華氏200度)に温めたオーブンに入れ、保温しつつ、次の4枚を焼く。
- 1枚ずつバターを塗り、重ね、メープルシロップをかけていただきま~す!
[参考にしたレシピ本]
『Joy of Cooking』
一家に一冊、アメリカン料理ライフに必携。これさえあればアメリカで料理するにあたって一通りのことは全てわかる。写真なし。イラスト少々。材料別でひけるのは勿論、thanksgivingとか主なイベント別でもひけるので便利。一般家庭向けに丁寧に書かれてるけど、著者のジュリア・チャイルド氏は、結婚してお料理全然できなかったのでフランスでお料理勉強したことがきっかけでアメリカの料理の母になった人だから、本格的フランス料理も含め、アメリカで昔からよく食べられているような各国料理を網羅していて、とても説明がわかりやすい。英語苦手だと字ばっかりの料理本って最初はとっつきにくいかもしれないけど、慣れるとボキャブラリー自体は限られてるので抵抗なくなります。
[『Joy of Cooking』のコラムにあったコツ等の抜粋]
- まぁるく焼くためには、おたまを動かさないで1点に生地が落ちていくようにすること。(こういう科学的にごもっともなノウハウが書いてある本、大好きだわー。)
- 生地を流し入れる高さは2~3インチ(5~7.6 cm)。
- ひっくり返した後の焼き時間は最初の約半分。
- ひっくり返すのは1回がベスト。