
写真満載のブログをしているお陰で、いろんな人からカメラのことを聞かれる。今回も同じ日に2人の人から質問されたので、随分前、右にコラムがあった時に書いたものを加筆修正し、再度アップします♪(写真は記事とは関係ないけど、なんかないと寂しいので、モニター横の窓をさっき撮りました。ニューヨーク、今週はちょっと暖かくて、雪じゃなくて雨♪)
デジカメには、一眼レフと、いわゆる押すだけカメラがある。一眼レフの醍醐味は、自分で撮りたい写真が撮れるようにマニュアルでいろいろコントロールできるところにある。(押すだけカメラ、欲しいけど、今から買うなら静止画も撮れる小さいビデオにしようかなと思ってるところ。)
写真の端々までディティールがぴきぴきに写ってるようにしようとか、お花畑で、花1つに焦点合わせて、背後はぼかそうとか、スローシャッターにして動く物を動いてる風にぶらして撮ろうとか。
そして、レンズ。マクロで超接写したり、望遠で野鳥を撮ったり、明るい標準レンズでシズルがいいね~みたいな料理写真を撮ったり、広角でパノラマ感がある風景写真を撮ったり、こういう画角や寄りの幅を楽しもうとするとレンズが交換できる一眼レフがよくなる。
さて、いざ買おうとなると、一眼レフデジカメ、本体だけ売ってるのと、レンズも最初からついてくる「レンズキット」って呼ばれるセットがある。レンズキットの方がお値段がたいへんお得で、まず初めてだし、とりあえず使ってみようというレベルではいいけど、ちょっと使えるようになると、このF3.5あたりのF値は不満が出てくる。(明るいレンズで撮ったことがないと気づかないんだけどさ)
なぜかというと、例えばお料理写真を撮ったとして、F1.4~2.8くらいまでだと、ピンがきてるところとぼけてるところとメリハリをきかすことができるけど、3.5だと、ちょっと遠くから撮ると全然ボケがでないのよね。よく「このシズルが」とか「空気感がー」とかいってる写真の味、雰囲気みたいなもんを出しやすいとでもいいましょうか。
あと、F値が小さいほどレンズから入ってくる光の量が多くなるので、シャッター速度を早くできるから、暗いところで撮影するとき、手ぶれしにくいとか、そういうメリットもある。
まぁ、F1.4で撮りたいものと、F3.5で撮りたいものは違うので、単純にシャッター速度があげられるからいいよとは言えないんだけど、フラッシュたきたくない、ISOを800以上にはあげたくない(感度をあげる程、画像は荒れるので)とかって時の、自由度は大きい方が思い通りの写真を撮りやすいので、明るいレンズに投資する意味があるわけです。(普通明るいほど高い。)
というわけで、いろいろ使った経験からすると、F2.8あると一応いろいろ融通が利く気がする。私が一番料理撮影によく使ってるレンズ、F1.4だけど、ピンポイント過ぎるので1代って使ってないもん。最初の頃は、「うわぁ、ぼける~!」っていう感動があったので絞りを開いて(F値を小さくして)撮ってたけど。
画像処理ソフトを使うようになると、JPEGで保存することしかできない押すだけカメラと一眼レフカメラは、またここで大きな違いが出てくる。一眼レフデジタルはRAWで撮れる。(多分、みんなそうだと思うんだけど、、、)JPEGというファイルフォーマットはファイルサイズが軽くなるけど、圧縮する(再保存する)度に劣化するので、撮ったまま状態のRAWを加工する方が断然きれいな仕上がりになる。
こういうことをするのに、昔はフォトショップとか、高いソフトが必要だったけど、今は、(正式版が出たけど、まだパブリック・ベータ版ダウンロードできます)アドビのLightroom というソフトが無料で使えるのでかなりのことが誰でもできる。
写真レタッチについては→過去記事「写真レタッチと女子カメラ」参照
このテーマ、はしょって書いたつもりでもどんどん長くなっちゃう。ミニサイトが作れちゃうね。そのうち作るかも?いやいや、そんな余裕ないない。
というわけで、以下が私が持ってるカメラとレンズ一式です。これにあと、Vogen の三脚と、キャノンのフラッシュ、レリーズ、フラッシュにつけて発光をディフューズさせたりするカバーみたいなの持ってるけど、ほとんど使ってない(笑)ので省略。
一眼レフ・デジタルカメラと交換レンズ:私が愛用している機材と、お奨め機種
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キャノン EOS 20D (本体)一眼レフも、押すだけデジカメも、デジタルの世界というのは、発展速度がすごくて、次々に新製品が出て、その新製品は同じような値段なら機能がぐぐんとアップしているというのが常。私はこれを、婚約祝いとして家族に買ってもらったんだけど、その時は、これが一番良かったのね。820万画素。 デジものというのは、最新機種が一番お得というのが世の常だと思う。 今から初めて一眼レフデジタルを買うんなら、お手頃ですごいいいじゃん!っていうのはCanon EOS Kiss デジタル X。20Dのラインを継承してアップグレードしたのはEOS 30Dとか5Dとかだけど、一眼レフデジカメ初心者だったら、Canon EOS Kiss デジタル Xで十分すごいイイと思う。高級機種よりボディが小さく、軽いっていうメリットもあるし。 |
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標準ズームレンズ: タムロン SP AF 17-50mm F/2.8 XR Di II (キャノン用) レンズを1本だけ買うとしたら、標準ズームがお奨め。店内写真とか、風景写真からお料理写真までこれ。撮影対象がいろいろで出歩くとき、広角サイドを押さえた標準ズームはとても重宝する。ぱしぱし何でも軽快に撮れる。同じような性能で、キャノン純正レンズの方は小売価格が143000円だから、このお値段は非常にありがたい。しかもキャノンのレンズより軽い。日常出歩き用のレンズは軽い方が楽でグーです。ヨーロピアン・コンシューマー・レンズ・オブ・ザ・イヤー2006-2007受賞 | 単焦点標準レンズ: キャノン EF 50mm F1.4 USM 絞り、シャッター速度のコントロールができるのでやっぱりレンズは明るいのが一番。光の美しさに感動、さすがキャノン純正っていう素晴らしい基本レンズ。私のお気に入り。今年春以降の料理写真はだいたいこれで撮影。ただ街歩きに連れて行くと、単焦点レンズの場合、画角が1種類なので、自分の方が近づいたり離れたりしないといけないので、すごい動かないといけなくて疲れるやら、シャッターチャンスを逃すやら、都会や室内だと、もうこれ以上後ろには下がれなかったりして困るのです。よって、ポートレートとか、小物撮影向き。 |
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超広角ズームレンズ: シグマ AF12-24mm F4.5-5.6(キャノン用) 広大な自然の大パノラマから、せせこましい都会のひきのないシチュエーションまで。写真に入れたいものが余裕で入っちゃうので重宝してます。タムロン SP AF 17-50mmの方が先に発売されてたら買わなかったかもしれないレンズだけど、画角122度。12mmの威力というのはすごいです。今日は景色を撮るぞとか、インテリアを三脚持って行って撮るぞという時に連れて行きます。カメラ記者クラブ特別賞受賞。 | マクロレンズ: タムロン SP AF90mm F2.8 物にぐぐっと近づいて撮りたい時にはやっぱりこのレンズ。キャノン EF 50mmだと45センチまでしか近づけないけど、このマクロレンズだったら27センチまで寄れる上、中望遠の威力もあり。ポートレートとか撮ると背景がよくぼけてきれいです。 あまり使ってないけど、クローズアップのおもしろさってあるので、もっと使いこなしたいなと思う。 |
![]() | あと必要なのはデータを保存する記憶メディア。キャノンのデジタル一眼は、コンパクトフラッシュカード CFカードというタイプ。私は1ギガ1枚。レキサー Lexar のやつでちょっと高いみたいだけど、安いブランドがどうなのかは知らない。レキサー、もう2年、毎日のように使っては消してを繰り返してるけど問題ない(友だちのカメラマンの話によると、やっぱり過酷に使うと不具合出てくるらしいから、ある種消耗品ならしいけど)。512MBくらいあれば十分足りるけど、ちょっとまとめ撮り(数泊の旅行につれてくとか)するとき心細いから、1ギガ買っておくと安心。といっても、すっごい撮るときは1ギガじゃ足りないから、私はフランス旅行行った時はポータブルハードディスクを買いました。 あとはすごく撮るならバッテリーも予備が1つは欲しい。満タンに充電してでかけて、その日のうちになくなったことはないけど、「さあ、でかけよう!」って時に「あ、充電してなかった・・・」ってことがあるんですよね ^^; ま、この辺はあとででもいいのかな。 |
望遠ズームレンズ: キャノン EF75-300mm F4-5.6 IS USM 鳥を撮りたくて買ったレンズ。本当は三脚使った方がいいけど、手ぶれ補正機能がついているので、三脚なし、手持ちでも結構撮れます。機能には満足してるけど、私が普段撮る用途向きじゃなく、一番出番がないレンズです・・・^^;この夏こそ、公園に早朝でかけてバードウォッチングして撮ってくるよ!(ほんまいかいなー) |