
中近東やギリシャのスイーツに、バクラバという超薄皮が何層にもなって、クルミやピスタチオが入って、蜂蜜レモンシロップがけになったものがあるんだけど、それをイメージしつつ、もっとナッツとドライフルーツがたっぷりいろいろ、シロップがけしないで甘さかなり控え目なスイーツを作ってみた。
でも、横にアイスクリームちゃんがでーんとのっかってます(笑)要するに、焼きたて熱々さくさくのパイっぽいものと一緒にアイスクリームを食べたかったので甘さ控え目にしたのですね。
本物のバクラバは、濃縮シロップを飲んでるみたいな感覚(大袈裟)で、めちゃくちゃ甘い。頭がきーんとくるけど、トルコ料理とかアフガニスタン料理とか、スパイスたっぷりの料理の後に、濃ゆ~~いターキッシュ・コーヒーと一緒に、一口つまむのは美味しいのよね。
バクラバのキーとなる材料は、フィロ fillo/phyllo って呼ばれる紙みたいに薄い生地。こればっかりは手作り無理なので買います(笑)パイ生地みたいにして使えばいいから、スイーツ系でも、おかず系でも両方いけて便利。
シートにお菓子系だと一般的には溶かしバター(私はココナッツオイル)を塗っては重ねてを繰り返して4~5枚で要は1枚のパイ生地気分で、何か詰め物をしてオーブンで焼けばいいだけ。
型を使ってタルトみたいにしたり、おかずパンみたいな大きさでくるんで三角とか長方形とかにしてもいいし、包んだりしないで大きいままラザニアみたいに使って、切れ目をつけて焼いてもいい。先に切れ目入れとかないと、焼き上がってから包丁を入れるとくずれるので、ここ、ポイント。もう1点気をつけないといけないのは、なんせ薄いので、乾くと割れるから、使う分だけ取り出して、乾燥させないようにラップで包んで冷蔵保存すること。
冷凍パイシートと違ってバターなどの脂肪分がゼロなので、オイルの質と量を自分でコントロールできるのがヘルシーダイエット的にはいい。ま、別物といえば別物なんだけど。
今回の具は、ダークラムとメープルシロップとスパイス(シナモン、スターアニス、クローブの粉、黒胡椒少々)に浸したドライフルーツ(ブラックカラント(黒すぐり、カシス)、アプリコット、デイツ(ナツメヤシ))と洋梨、ロースとしたピーカンナッツ、アーモンド、ヒマワリの種、ちょっとつなぎ的役割としてのフラックスシードの粉末、玄米粉が材料。ということは、この手作りフィロパイ、完全ベジタリアン、ビーガン・スイーツですね。
これをボウルに入れて、木べらでまぜまぜ。パイレックスの耐熱ガラスパイ皿にココナッツオイルを敷き、フィロシートを1枚とって敷いて、表面にオイルを塗ってちょっとずらして次のフィロシートを敷いてを繰り返し、4枚重ねたところで具をたっぷり入れ(これがまた適当に作ったのにきっちり使い切って丁度なのよね。天性の目分量師と呼んで!)、フィロでふたして、上に薄切りしたオレンジをのせ、全体によっちゃんシュガー(砂糖に料理に使ったあとのバニラの鞘、シナモンスティック、スターアニス、クローブを入れて香りを移しておいたもの)をぱらぱらかけて、180度(華氏350度)のオーブンで40~50分くらい焼いて、表面がこんがりしたらできあがり。
・・・晩ごはんの支度を今からしないといけないんだけどー、、、おなかすいたから、ちょっと、つまんできまーす。冷たくなってもまたおいしいのよ♪
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