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レストランウィーク夏号:鉄人の店、モリモト行ってきた

2007年7月19日

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ニューヨーク、昨日からレストランウィークが始まりました。今週と来週の平日は、ランチが24.07ドル、ディナーが35ドルでプリフィックスコースが食べられるお得週間であります。行くつもりがなかったんだけど、料理人Yちゃんが水曜休みだから行くべというので先週末、急遽予約を入れて鉄人森本正治の店、Morimoto モリモトに行ってきた。


モリモトの向かいには、ニューヨーク・ナンバー1イタリアンレストラン、Del Posto デルポストがあり、その横には、これまた評判の高いCraft Steak クラフト・ステーキがあり、グルメデルタ地帯と私は呼んでいる。(ウソだ。今、思いついただけだ)

Yちゃんが行きたいと希望したレストランを、「だって行ったことあるからやだ」とことごとく却下し、モリモトを選んだ理由は一重にデルタ地帯でここだけ行きそびれてたから。

ま、そんなこんなでオープンして1年経つけど、やっとモリモトなのであります。

最初テーブルに通されたんだけど、そこからだと寿司握ってるオープンキッチンが見えにくいので、スシ・カウンターに座らせてもらった。女二人で瞳をみつめあってごはん食べるのもいいんだけどさ(笑)料理してるところが見えると、自分たちがオーダーしてない料理も見えるからいいよね。

ランチは、サラダとお味噌汁がついてきて、メインを3つのチョイスの中から選ぶ仕組み。スシセットか、照り焼きブラックコッド(銀鱈)か、アングリーチキン。

アングリーチキンが何故怒ってるのかは不明。チキンを食べたい気分じゃなかったので聞かなかった。

日本食以外の店だと、アペタイザー選んで、メイン選んで、最後デザートも選ぶのに、3択に回答しただけなので物足りなく、日本酒飲むのにサラダと味噌汁がいきなり出てきても困るから、ウエイトレスの人に一番ユニークな前菜はどれ?って聞いてお薦めされたのを注文。

おお、期待通り、おもしろいものが登場。トロタルタル。ソースがいろいろ。左から霰、ワカモレ(アボカドペースト)、チャイブス、海苔の佃煮、サワークリーム、ワサビ。このもんじゃ焼きのちっちゃいコテでトロのたたきをすくい、好きな薬味にディップして、向こうの出汁(って説明されたけど、めんつゆ味で甘かった)にさらにつけて食べるというお作法を説明される。

トロの上のはキャビア。注文前ウェイトレスさんにこの料理を説明された時点で、私の頭の中ではキャビアがざるそばの薬味のワサビいたいにこんもりのっかてるような絵ができあがってたので、「あれ?こんだけ?」とちょっとがっかりした。でも、Yちゃんには「そんなもんでしょう」とすげなく流された。

とろをもんじゃのコテですくうと、下からクマザサの緑が見えて、これはなかなかきれいだし、滑りも良くていい感じだった。

つけ汁、めんつゆにすべきだったのか、普通に醤油の方が良かったのか意見が分かれるところですが、(それ以前に分かれちゃう人もいそうだけど)、めんつゆにするなら、岩のりは甘くないものがいいと思いました。

で、これがメイン。私はスシで、Yちゃんはブラックコッド。



こうやって写真でみると、すごいボリュームの違い。ブラックコッドにごはんなしなの?これでいいの?西洋料理だと、パン食べ放題だよ。(実際私らはいつもすごいパン食べておかわりすることが多い)


という私たちの心のかよわい叫びには耳を貸さず、厳しい顔で仕事中のモリモト先生。

Yちゃんの栄養のバランスを考慮し、「おスシ食べなよ」というと、「どれだったらいいんですか?」っていうから、手前のスパイシーツナ2つと、エビとマグロを進呈。

「これが好きじゃないやつなんですね。・・・シマアジ食べたかったな」とYちゃん(笑)そんな桶のヒーローをあげるわけないじゃん。甘エビとかボタンエビとかなら好きなんだけどね。茹でたエビはチラシ寿司だったらいいんだけど、握りじゃ嫌なの。マグロはトロ食べたしさ。

ネタは築地から空輸だそうだ。おいしかったけど、おスシって、やっぱり自分が食べたいのだけ注文して握ってもらってはつまむ方が断然おいしいね。この量とネタ、かなりお得だとは思ったけど、私はモリモトにはびっくり料理を期待してたから当てが外れた。

納豆コーラワサビ醤油和えの軍艦巻きとか、そんなイメージだったんだよ。こういう普通のおスシなんだったら、胃の気分を害してでもにアングリーチキンの怒りっぷりに賭ければよかった。

そして私たち、デザートは別腹。私は高いレストランに行ったら、昼だろうと夜だろうと絶対デザート食べます。別腹が圧迫されてきてもデザートのスペースは確保です。

私のアールグレー・プラリネ・クリーム・ブリュレ、Yちゃんのビタースイート・チョコレート・タルト。


モリモト:クレーム・ブリュレ
モリモト:チョコレートブラウニー

私のは甘かった。(ま、クリーム・ブリュレなんだし、甘いよね、普通。)Yちゃんはいつもはデザートあまりお気に召さないのに絶賛。味蕾にはまったらしい。

私たち、レストランウィークだから、高いレストランをお得にお試しできるからってんで行ったはずなのに、お会計がでてきてびっくり。2人でチップも入れたらトータル200ドル近かった。レストランウィーク、2件行けたじゃん!

いつものことですが、お酒のせいです。モリモト特製の純米酒のカラフェ(10オンス=296 ml)で止めてたらよかったのに、Yちゃんのピッチが速いもんで、2本目、吟醸飲んじゃいました。でも、レストランウィーク中、吟醸は純米酒の値段+$2でお得になってます。

うちに帰ってきて、おなかいっぱいなまま、来週のレストランウィーク2軒目の予約を入れようと試みるも、行きたいところはもう無理だった。1件だけ、1時半ならなんとかなるところがあったんだけど、考えてみたら私は来週の仕事の予定、まだわかんないんだった。

ま、暇があって行きたくなったら1人で行くかな。予約入れれなくても、バーで食べられるお店、最近多いから、待てば1人ならなんとかなること多いかもです。

●Morimoto
 モリモト
88 10th Avenue
New York 10011
(bet. 15th & 16th Sts)
212-989-8883

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