えーっと、アメリカで食事療法、ヘルシーダイエットと言えば真っ先に名があがるお医者さん、Dr. Wile ワイル博士が、オーガニックを選んだ方がいい理由と、その基準について語っています。
もー、前置きなし。のっけから、きっぱり、すっきり、ばっさりと。とても端的でわかりやすいので、冒頭だけ訳しておきます。
ワイル博士「農薬は体に毒です。だからあなたの体に良いっていうことはありえない。だから問題となるのは、いかに悪いかっていう点のみ。で、かなりのケースにおいて、相当悪い。神経系にとって毒だし、内分泌腺機能を妨げるし、癌やさまざまな生活習慣病のリスクを上げたりとか。だから、農薬を摂取する量を最小限にするよう努力しないといけない。食べるものに含まれる残留農薬も含めて。」
聞き手(EWG)「で、どうやって?」
ワイル博士「まず一番わかりやすいのは、 USDA認定オーガニックのものを選ぶということ。オーガニックのものには、化学薬品である農薬を使うことが禁じられているから。実際、オーガニックにすることで、細胞内の測定可能な農薬濃度が下がるというデータがあるから。」
ということで、まぁ、農薬を避けるためには食べものはオーガニックにした方がいいんだけど、全部全部オーガニックっていうのは買い物の便的にも経済的にもたいへんなので、残留農薬の多いものはオーガニック、少ないものは、オーガニックじゃなくてもまーいいかってことにしましょう。で、その根拠となるデータ、Environmental Working Group のリサーチ結果が更新発表されたので、リンクとともに紹介しておきます。
EWG's SHOPPER'S GUIDE to pesticide in produceより
野菜・果物の農薬を知って賢くお買いものガイド
●残留農薬の多いもの順ワースト12
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●残留農薬の少ないもの順ベスト15
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以上。洗ったり、皮剥いたりしたら大丈夫でしょっていうわけにはいかなくて、データは、洗ってから、剥くべき皮は剥くという個々の野菜や果物の典型的な食べ方を元にしています。
こういう明確なデータ、日本のものではみつからないけど、アメリカで農薬たくさん使わないと作れない農産物が、日本では無農薬でも簡単に作れるということにはならないと思うので、参考にできるのではと思います。
いやぁ、だいたいはオーガニックを買うように努力はしてるんだけど、近所で買えるものの種類って限られてるから、このリストはとても役に立ってます。だって、玉ネギとか、残留農薬の心配が低いんだったら、重いし、まとめて買うとき近所の方が助かるもん。で、その体力を温存して、生協やらどっかのオーガニックが充実したスーパーやらで同じく重いジャガイモ用に使えるじゃない?
まぁ、都会に住む現代人は、排気ガスにせよ、加工品の容器にせよ、いろんなところから有害化学物質を摂取する日々なわけですが、自分がコントロールできるところはベターチョイスでいきましょう。