古くから民主党の地盤であるニューヨーク。「We The People Say No To The Bush Agenda」と書かれた虹色の旗、今年の大統選挙の前、何度となく各方面の団体がデモをした時によく見かけた。アパートのファイヤー・エスケープに反ブッシュを表明するために掲げる人も大勢いた。ソーホーのアップル・ストアの隣のアパートなんて、プリンス・ストリートに面した全てのファイヤーエスケープがこの旗で覆われていたりして壮観だった。選挙が終わった今でも、下ろされない旗は、ニューヨークのあちこちで歯ぎしりしながら今もはためいている。
こちらはうちの近所の家の玄関横の窓。選挙後のニュー・バージョーンのアジテーション。「批難しないでくれ。私たちは彼に投票していない」。
DON'T の 'O' の部分は中に赤いマークでブッシュ禁止になっていて、Hにはデビルの角、Mにはデビルの尻尾が描かれている。ニューヨークでどんなに反戦デモがあろうと、民主党が圧勝ししようと、アメリカが出した答えはブッシュだった。アメリカって、本当に 'united states' だろうか。選挙の開票結果を赤と青で塗り分けて示したアメリカ合衆国の地図を見ると、全く2分された相容れないイデオロギーを感じる。
心の中にぽっかり虚無感、失意を抱きつつ、ニューヨーカーはホリデーシーズで浮かれてみたりするのだろうか。