17日のブログ、「新しいカップ&ソーサー兼お皿でキャロット・スープ」のコメント欄で、neutralさんが映画『スーパーサイズ・ミー Super Size Me』(DVD @ amazon.co.jp)について少しふれたことから話が盛り上がったので、改めてここで取り上げることにした。
ご存じない方のために簡単に説明すると、『スーパーサイズ・ミー』は、主演&監督であるモーガン・スパーロックが自ら、1ヶ月間マクドナルドだけ、店員から「スーパーサイズはいかがですか?」と勧められたらスーパーサイズを注文しないといけないというルールで、ファーストフードが人体に及ぼす影響を体をはってリポートしたドキュメンタリー。
ところどころに、アメリカの学校の食事環境、全米各地のマクドナルドの様子、マクドナルド大好きな人のインタビューなどが挿入されている。チキンナゲットのできるまでを説明したシーンには、ファーストフードを何の疑いもなく頻繁に食べている人は、かなりのショックを受けると思う。
ジャンクフードが体に悪いのは間違いないけど、私は、この映画を見て、アメリカの肥満問題は、学校が諸悪の根源だと思った。だって、学校のカフェテリアに健康な食べ物のチョイスがない。だからみんな、ピザとコーラ、ハンバーガーとフライドポテトとソーダ、デザートにアイスクリームとか毎日食べている。そんな環境で、健康な食事のありかたみたいなことを教えられるはずがない。
これらのメニューも、健康的に作れないことはないが、毎日となると結局偏った食事にしかなりえない。
Yahoo! News(http://story.news.yahoo.com/news?tmpl=story&ncid=1419&e=3&u=/ap/20050118/ap_on_he_me/fit_fighting_fat&sid=95832457)によると、
[引 用]
According to the state WIC Association, which provides nutritional support for low-income mothers and children, nearly a third of the children age 2-5 participating in the program are overweight or at risk of being overweight.
New York City's health department recently found 43 percent of elementary school students in the city are overweight, half of them obese. Researchers found Hispanic and black children were more prone to being overweight than white or Asian kids.
「WIC Association によると、同団体が提供している低所得者向けに食事のサポートプログラムに参加している2~5歳の幼児の1/3近くが、既に太りすぎ、またはその危機にある。
ニューヨーク市衛生局の最近の発表では、小学生の43パーセントが太りすぎで、そのうち半分は肥満。ヒスパニックとブラックはホワイトとアジア系の子供よりも太りすぎの傾向がある」
というのである。ちなみに 太りすぎ<肥満 です。「現状のままだと、2000年生まれの子供が糖尿病になる確率が1/3。これをエスニック・バックグラウンド別に見ると、アフリカン・アメリカンの女性では、49%、ヒスパニックの女性では53%の確率」と予測したリサーチ結果(WSWS.org)も発表されているから、恐ろしい。
大人になって、自分の不摂生で中年太りなんていうのは本人の責任だけど、3歳でひまんなんてのは、親の責任。PTA含めた学校での食の教育、この国の最優先課題だと思う。
ところで、去年話題になったドキュメンタリーつながりで言わせてもらうと、マイケル・ムーア監督、健康のためにダイエットした方が良いのでは・・・
●スーパーサイズ・ミー
http://www.supersizeme.jp/