『専門料理』の2月号(発行:柴田書店) を見たよと今朝、母から電話があった。19日発売ほやほや。
巻頭特集「アメリカのレストラン」の、「新時代のレストランとシェフ」の5人のうち、ニューヨークのシェフ3人のインタビューと、「日本料理ブーム:“スシ”以降の展開、深化を考察する」全21ページをやらせていただきました。本屋さんに行くことがあったら、是非チェックしてみてください。
『専門料理』は、オーセンティックな料理を取り上げる専門誌で、海外ものはフランス(パリ)からのレポートが多く、ニューヨークが特集になったのは、なんと10年ぶりのことなのだそう。ニューヨークに住む身としては、食の話題がいつもパリ中心なのは、非常に悔しい。毎号写真を見て、記事を読んではうらやましく思っている。
個人的には、ニューヨークは、ここ数年、食のブームで飛躍的にレベルも上がり、世界的に見てもかなりいけてるんではないかと思っているのだが、何せ、パリの3つ星レストランで食べたことがないので、比較してものが言えない。
ヨーロッパは、ニューヨークに来る前に、2ヶ月ほど旅したことがあるが、その時はひとりっきりの貧乏旅行だったので、高級レストランには行けなかった。お金もそうだが、女一人でいいレストランには入れないし、バックパッカーで、高級レストランに入れるような服や靴も持ち歩いてなかったんで、もっぱら美術館巡りをした。
そんな旅でも、フランスパンとカフェオレとチーズとハムが、どこで食べても美味しくて、かなり感動したから、お国の料理がうまいことは間違いないと私も思う。だけど、正統派料理を踏襲した上でシェフの個性が形になった創作性の強い料理や、他国の素材や料理の技術を取り込み、オリジナルに昇華させた料理においては、ニューヨークは世界一なんじゃないかなと思っている。
今回取材したレストランのウェイターが、「フランスは伝統が重すぎるから、それが嫌でニューヨークに来る才能溢れたシェフもたくさんいる。ニューヨークでは何でも手にはいるし、美味しい物を食べるために金に糸目をつけない人もいっぱいいるし、何より自由だから、おもしろい料理、いい料理が次々に生まれる」って言ってたけど、そのとおりだと思う。
加えて言うなら、ニューヨークのいいお店は、だいたいどこもインテリアもかっこいいから、グルメするのは、料理を味わうだけじゃなくて、現代アートを見るみたいな楽しみもあるのだ。重厚で格式や威厳いっぱいな建物もいいけど、そんな雰囲気の料理ばっかり食べてると胃も気も疲れる。正統派フランス料理が重たいのは、味のせいだけじゃないと思う。
でも、自分の舌で味わわないことには語れないので、4月半ばにはバケーションを取って、パリを皮切りに、フランス・プチグルメ旅行をしてくるつもり。今、友だちがパリで期間限定料理修行中で、彼女が4月半ばにそこを辞め、食べ歩きに出る綿密な計画を既にたてているので、私はおんぶにだっこで合流するのだ。楽ちん!Yちゃん、よろしくね!今からすごく楽しみにしているよー。
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