クリストの『The Gates ザ・ゲート』、今月いっぱいで終わりなので、土曜にもう一度見納めに行ってきた。前回行った時は快晴で真っ青な空とオレンジのゲートがきれいだったけど、土曜は曇天。枯山水の景色の中、ゲートのオレンジが映えていた。たまたまだけど、好対照な日に行けて良かった。
前回はセントラルパークのウェストサイド、81丁目の駅で降りて中心に向かって歩いてから、公園を南東に抜けたので、今回は、公園の最北端、イーストサイドの110丁目から中心に向かって歩いて、前回入った入り口へ抜けた。これでなんとなく踏破した気分。バスで北上中、通りの向こうにちらちらゲートが見えるもんで、待ちきれない同居人が何度も「もう、この辺でもいいんじゃない?」というのを、強固な意志で却下した甲斐があった。
公園の南半分を歩いた時と比べると、人が少なく、小さな丘が多くて、雪も積もっていたしで、ちょっとしたハイキングだった。
うちの近所のプロスペクトパークにしても、セントラルパークにしても、とても人が造ったものとは思えないスケールの大きさ。大きな岩やら丘っていうのは、元々あった地形を活かして作ったものだから、半分は自然のままなんだけど、こういうものを見せつけられると、「人間って、やるじゃん」とうれしくなる。
散策中、ゲート犬、発見!おそろいカラーのオレンジのベストを着たワンちゃん、ムース君。「Sit! (お座り)」って言われて一応座りポーズをとってくれたんだけど、今、写真をよく見ると、微妙に中腰。きっと道が雪解け水で濡れているのがイヤだったんだろうな。すまない。いらん苦労をかけてしまった。
ニューヨークは寒いので、ムース君みたいな短毛種は特に、防寒用のお洋服が必需品。冬は犬の装いウォッチングが楽しい。
昨日も今日も最低気温は氷点下で、月曜、火曜は雪の予報が出ているけど、セントラルパーク内でこんな花が咲いているのを見つけたよ。なんていう木なのかなぁ。芸術的な造形だ。黄色~赤の色が混じった花で、まるで『ゲート』のために咲いているようだった。春、待ち遠しい!