これ、マルセイユのユースホステルの朝食。フランス風粗食とでもいいましょうか。
フランスのユースホステルは、2段ベッドが4つくらい入った大部屋(ドミトリー)だと1泊12~15ユーロくらい。30センチ近くあるバゲット、コーヒー、ヨーグルト、オレンジジュース、ジャム、バター、ケロッグのシリアルの小さい箱といった朝食付きだ。
すごいおいしいとは言えないまでも、どこのユースでもバゲットはまずまずのお味。こういう所に食文化の水準の高さを感じる。これでコーヒーさえ普通においしければ、ただ寝るだけの宿としては申し分ないんだけど、なかなかインスタントチックな香りのない液体だった。
私は11年前ニューヨークへ来る前に、2ヶ月半ほど中国、ロシア、ヨーロッパを独り旅したことがあるんだけど、その時もユースにはお世話になった。いろんな国をユースだけ泊まり歩くと、いろいろ比較できておもしろい。ポーランドのユースは一泊150円くらいでびっくりだったし、フィレンツェのユースは丘の上のお城のようなところで、1200円くらいだったけど、とてもゴージャスな気分が味わえた。旅の目的によるけど、ユースって、だいたいどこもそれなりにきれいだし、ぼられたりする心配ないし、英語が通じるし、素晴らしいと思う。
ユースというと若者のためのものっていう印象があるかもしれないけど、ヒッピーでその昔はぶいぶいいわした風のおじいちゃん、おばあちゃんも泊まってたりする。私も、もっと年とっても、ユースをはしごしながら元気で街を歩き回るような旅がしたいなぁ。そのためには体を鍛えとかないとね。運動しなきゃなぁ、もっと。
写真中:マルセイユのユースの受付
写真下:マルセイユのユースの入り口横のグラフィティ・アート。