サンドイッチ、パン 魚介類

シャケ皮焼きサーモン・パニーニ

2005年8月31日

シャケ皮付きパニーニ

しばらくあまり使わなかったパニーニ・メーカー(兼ホットプレート)を最近またちょくちょくと使い始めた。パニーニとか、中南米系レストランで、パンをプレスド・サンドイッチじゃなくて、ただプレスして焼いたプレスド・トーストを食べる度、私は母のことを思い出す。母が作ってくれたパニーニがおいしくて、、、とか、そんなオシャレな思い出があるわけではない。


うちの母、例えばあんパンとか、お饅頭とか、押して平らにしてから食べるんです。昔、おやつで一緒にあんパンを食べてた時、ふと目をやると、丸いふっくらしたあんパンを両手で持って、ぷにぷにと押しながら回転させてるので、「何してんの?」と聞くと、「ん?お行儀悪いけどな、こうやってペタンコにするとおいしいねん」という。

「そんなわけないやん」と思いつつ、食べないことには反対もできないので、真似したら、ホントにおいしかった。今、遠い目でその情景を思い浮かべると、なごやかというか、変な母娘が座っているお茶の間ですね・・・。みなさん、一度、騙されたと思ってお試し下さい。いきなりペタンコにするともったいない気もするので、半分は普通に食べてからの方がいいかも。

というわけで、生まれて初めてプエルトリコ料理屋で、朝食のパンが押し焼きされて出てきた時、私は、母を一気に尊敬した。「おお、外国では食文化として定着しているものだったのか。あれは、すごい発見というか、発明料理法だったのだなぁ」と。その後、パニーニを食べた日にゃぁ、母の「ほら!お母さんは正しかった!」という歓喜の声が聞こえてきそうだった。

というわけなんですが、これは、ランチで作ったパニーニ。挟んであるのは、前日の残り物、サーモン・ステーキのカレー粉ムニエル(塩・コショウしたサーモンにカレー粉と小麦粉を半々にミックスしたものをまぶし、ココナッツオイルでソテーしたもの)をほぐしたもの。パンにはディジョン・マスタード・マヨネーズを塗って、挟んだら、皮が余った。

カリッと鮭皮焼きにするとおいしいよなぁ・・・とぼーっと考えてるところに電光石火の閃きが降臨。「ええい、貼っちゃえ!」ってことで、こんなんできた。

食べる前、「この、パンのタトゥーは何?」とダーリンに聞かれたけど、平然と「サーモン・スキンだよ」とこたえておいた。日本にはこんなサンドイッチもあるのかと、不思議に思ったかも♪

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