セイタン
ってご存じでした?マクロビオティックでよく使うから、そんなに珍しくもないのかなぁ。小麦粉のタンパク質の塊で、ベジタリアンのお肉的扱いの食品なんだけど、私は、ビーガン料理学校に行くまでその存在すら知らなかった。授業で、小麦粉から作っことがあって、小麦粉が肉みたいなものになるという過程が面白かったから、一度だけ自分でもセイタンを作ったものの、大して美味しいともその時は思えず、それ以来、食べたことがなかった。
それがこないだ、地球の歩き方ニューヨーク編の特集のための取材で、≪Candle Cafe キャンドルカフェ≫(candlecafe.com)で、Porcini-Walnut Crusted Seitan(「ベジタリアン・グルメ三昧」の左上の写真)と出会い、感動。セイタン、おいしいじゃーありませんか!
というわけで、再度セイタン料理に挑戦。Whole Foods Marketではチョイスが1つしかなく、オーガニックじゃなかったのがちょっと不本意ではあるけど、初めてセイタンを買って、珍しくレシピ本の通りにやってみた。
トマトピューレ、ローズマリー、梅酢、溜まり醤油、ガーリック、パセリ、赤ワイン、オレンジジュースなどを量ってはミキサーに放り込んでマリネ液を作り、さてとセイタンのパックを開けて目が点。Pecan Crusted Seitanというレシピで、微塵切りにしたナッツを衣にしたセイタンのカツを目指していたのに、そこにあったセイタンは、数個大きいのもあったけど、結構ぼろぼろに崩れたものだった。
プランB、でっちあげ料理へ即座に移行。結局こうなるのよね。私の厨房ライフは、筋書きのないドラマなのよ、やっぱり。
セイタンの大小の塊と粒をマリネ液に漬け込み、3時間後に水切りして、ミキサーで挽肉みたいにして、小麦粉をまぜてポータベローマッシュルームにのせて、その上にアーモンドとクルミの微塵切りをのせ、エクストラバージン・オリーブオイルをスプレーして、オーブン焼きに。
途中、焦げそうだったので、アルミ箔でカバーして仕上げ。ソースは、玉ネギをバターで炒めて、自家製ベジタブルスープストック赤ワインを加え、葛でとろみをつけたもの。リーク(ポアロ葱、リーキ)のマッシュポテトと一緒にいただきました。
次はセイタンから作って他のセイタンレシピも試してみようっと。経験の浅いジャンルは、やっぱ、先人の教えを請うのが一番よね。いやぁ、結末は違ったモノになっちゃったけど、レシピ通りに作るって新鮮♪
キャンドルカフェのレシピ本、写真はほとんどないけど、おいしいアメリカンなビーガンメニューがいっぱいで、野菜料理を開拓したい人にはお薦めです。 『The Candle Cafe Cookbook』 |