
自家製天然酵母を作ってますと発表したのは、かれこれ約3週間以上も前。(→ココナッツカレー炒飯と、ジュース絞りかすの行方)4月後半、少し仕事が忙しかったので、ずーっとほったらかしだったのを、やっっっと1つ焼いた。
一番発酵が活発だった干しイチジクから起こした天然酵母。この粉の縞々が、いい味出してると思いませんこと?去年フランス旅行に行った時、閉店間際のベーキングの道具屋さんで、おじさんにフランス語でまくしたてられるのにもひるまず、つかみ取ってきた発酵カゴのお陰♪クープ(パンに入れる切れ目)のむぎゅーっと伸びた感じもいいよね。と、自画自賛。自分で作った酵母パンは良く見えるわ~。親バカ入るねー(笑)
全粒粉強力粉7割、無漂白中力粉3割って感じの配分。なんせ酵母を起こしたのが3週間前。漉して酵母液を瓶に入れて、ずっと冷蔵庫保存だったから、ハチミツ(酵母の餌)を足して、室温に戻してってやっても、イマイチ発酵力に不安があったんだけど、無事焼けて嬉しい。
自家製天然酵母は、水・酵母のエサになる糖分(ハチミツ、砂糖、メープルシロップ、米飴等)を加えていけば、冷蔵庫でずーっと飼えるらしいけど、エサやりしてなかったし、庫内には他の果物やら穀類から起こした酵母液がいっぱいあるので、ちょっとスペース作るために使い切っちゃった。
このパン、生地はちょっとぼろっとした感じでイマイチだったけど、皮がばりっとしておいしかった。ま、そもそも、折角うまく酵母を起こしたのに、その後、エサもやらずに冷蔵庫に放置したという点からして躓いてるんだけど、他にも、生地を発酵させる温度が高く、長すぎたとか、いろいろ思い当たるダメダメだった点はわかっているので、次回はもっと上手に焼ける気がする。
パン、確かに難しいけど、失敗してもいろいろ食べきる方法はあると思えば気楽にチャレンジできるというもの。生地をいくら寝かせても膨らまなかった時は、ピザにするとか、ピザみたいにのばして、粉チーズとか、オリーブオイルとハーブとかをふりかけて、細長く切って、くるくるっとねじってスティックにして焼くとかで食べ切っちゃうことはできるし、焼きあがりがダメだったらフードプロセッサーにかけてパン粉にするとか、サイの目に切ってトーストしてクルトンにするとか。・・・いっぱいできるねー(笑)
あ、あと、薄切りにできれば、エクストラバージン・オリーブオイルと摺りおろしガーリックを塗ってトーストして、クラッカーみたいに、何かのせて食べるとかするとかなり誤魔化せそう。今のところ、イマイチパンも完食してるけど、備えあれば憂いなしと言うので、私の「備え」紹介してみました。
パンって、生地を低温でゆっくりねかしてじっくり成長させて焼いた方が断然風味があって美味しいと聞くと、忙しいのを言い訳に、手間がかからず、手早くできることをついつい優先してしまう自分を反省する。人生もそうよね。じっくりじわじわ成長して、噛めば噛むほど味わいのある人間になりたいものだわ。うん。
●お気楽天然酵母パン:酵母の起こし方から、パンの焼き方まで、とても丁寧な説明でわかりやすいです。自家製酵母からパンを焼いてみよう!と思ったらまずチェック!
≪参考にした本≫
●『旬の酵母でつくるパンBook』:ちょっと説明の仕方た少ないので、レシピどおりきっちりやらないと気が済まない人には疑問いっぱいかもだけど、とにかく写真と本としてのデザインが私はすごく気に入ってます。
●『手づくりのすすめ』:私はこれで、「ポテトコーン自家製天然酵母パン」を作りました。パンの他、酒まんじゅう、味噌、豆腐、梅干し、キムチ、麩、干物などの作り方も載ってます。
≪その他、自家製天然酵母の本≫
●『うわっ、ふくらんだ!リンゴ、ブドウ、ジャガイモ、玄米…で自家製天然酵母のパンづくり』
●『自家製酵母でパンを焼く―四季おりおり』
●『「自家製酵母」のパン教室―こんなに簡単だったんだ!マイペースで楽しく続けられる』
≪パン作りの道具≫
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発酵カゴ
:これ、アメリカで買うとすごい高いから、私はフランスでそれより少し安くて喜んで買ったんだけど、日本はなんでこんなに安いのがあるの???しばし呆然・・・