サンドイッチ、パン

パニーニ御膳:その2~こだわりチーズとサラミとオリーブオイルのパニーニ・サンドイッチ

2006年7月17日

パニーニ

さて、続き。グルメ・パニーニ。昨日買ったパンなので、ちょっと固かったから、水をぴっぴとふってからスライスして、オリーブオイル、すり下ろしたガーリックを塗り、ルッコラ(ロケット|アメリカだとアルーグラと言います)をのせ、その上に後でそれぞれ詳しく説明するけど、サラミ、ハードチーズを挟んで、パニーニ・グリルで焼いた。


なんでグルメかっていうと、美味しいもの、すごい好きなものだけでできてるから。ちょっと、ちょっと、すごい話が長いよ~。

まず、ルッコラ。好物なの。何回食べてもおいしいね。挟んでパンを焼くとしなっとするけど、私はルッコラに限ってこれはこれで美味しいと思う。それ以外のグリーンなら、面倒だけど、パンはトースト、グリーンは焼けてから新鮮なのを挟む方が好き。

で、次にパン。お気に入りサリバンベーカリーのスティラート(イタリアンのバゲット)。ここのパンは美味しい上に1年前くらいからオーガニックって書いてないこともあるけど、オーガニック。ニューヨークに3軒(最近1軒オープンした)あって、Whole Foods MarketやDean & Deluca でも売られてます。

そして
ライネリ社エクストラバージン・オリーブオイル

。オリーブオイルやヴィネガーって、ブランドもすごいいっぱいあるから、だいたい違うのを毎回買って新しい味を開拓するようにしてるんだけど、ライネリのはこのクラスのオリーブオイルとしては値段が手頃なので何度も買ってるマイ・オイル。ニューヨークだと、ディーン&デルーカ、グルメガラージ、フェアウェイ、バルドゥッチーズで売ってるのを見た。金色の紙で包まれてるから、あればすぐわかると思う。(銀色のもあるけど、どうせならランク上の金色がおすすめ)

オリーブオイルを選ぶ時の決め手になるキーワードは、ずばり「一番搾り extra virgin」、「ファースト・コールドプレス first cold pressed」、「無濾過 アンフィルター unfiltered」。ヘルシーライフ的にはオーガニックってのも入れていいんだけど、私は調味料とか、加工品に関しては、伝統的作り方で作られてる無添加なものならオッケーってことにしている。だって、グルメ食材っていっぱいあって、おいしいんだもん。ずっとおいしいと認められてきたものって、そんな変なことしてないと思うし。伝統って尊い。

加えて言うなら、酸度 acidity %チェックして、値が低い方がいいけど、エキストラバージンな時点で、0.8%以下だし、この3点を満たすとそんなにぴりっとくるようなのはなく、だいたいマイルドで爽やかな草の香りでハズレはない筈。でも、オイルの常、古いと変質してる可能性も高く、まずいし、体にも悪い。光と高温は厳禁。直射日光が当たる棚に置いてるようなお店はダメダメ。私はなるべく新しいもの、下の棚、奥の方のを抜き取ってます。ささっとね。店員さんにみつからないように。とった後は棚整理もしたりして(笑)だからオイルは、セールでお得と思っても、ちょっとリスキーな買い物だと思う。買ってからも涼しくて光が入らない場所に保存すべし。冷蔵庫でもいいけど、固まるから、私は大きい瓶の時以外は、ガスコンロから遠いキッチンカウンターの中にしまってます。

「食用油」入りのドレッシングばかりでサラダ食べてた人は、目から鱗、顔からほっぺたが落ちまくる。「油って、油っこくないんだー!」と。私は初めてスペイン産のすごいグリーンの高級オリーブオイルをなめて叫んだよ。「おぉ~~~!草っぽいフルーツジュース!」と。人生代わりました。

生限定で使ってるとそんなにすぐになくなるもんじゃなし、ドレッシング作ったり、マリネしたり、パンにつけたり、もちろんパスタに使ったりっていう時にものすごい違いが出てくるので、投資価値あり。料理の腕を磨いたり、凝った料理を作る必要なし。誰が垂らしても平等においしい。お浸しとか温野菜にかけてもいいので使用範囲も広い。体にもいい。いいことばっかり。手についたらマッサージしておくとお肌にもいいよ。

あー、長いな。でも、まだまだ話は続くよ。

チーズは、Ascutney Mountain Cheeseっていうオーガニックのローチーズ(raw 加熱してない)。10ヶ月熟成もの。昨夜はそのままつまんだ。うま!

ところで、今、「アスカットニー チーズ」で検索したら該当ゼロだった。やった!日本語インターネット、アスカットニー・チーズ、一番乗り!本邦初公開だよ、みなさん。今日スローライフ読んでてラッキーだったね!(笑)

先月中旬、ダウンタウンには『リアル・フードマーケット』っていうグリーンマーケット(ニューヨーク近郊農家直営青空市場)の小型版が2カ所でオープンした。このチーズは昨日そこで買ったの。店頭で、そこの娘ちゃんなんだろうな。8歳くらい?2種類試食用に切ってあったのを、ちょっと恥ずかしそうに「食べてみる?私はこっちの方が好き。すごいおいしい」って。かわいいー。でも、若くして(ていうか、若すぎよ!)自分の好みがはっきり言えちゃうなんてカッコイイな。チーズ職人の娘の役得ね。

隣にいあわせたおばさんはもう一方の方の白い柔らかめのチーズを買ってたけど、私は彼女と意見一致で、ハードチーズのこっち、アスカットニーを買ったというわけ。

ハードチーズで、テクスチャーはパルメジャーノに似てるけど、それよりソフトで、赤味が強い山吹色っぽい黄色。味の方は、パルメジャーノっぽくスイスっぽく、微妙にクセありだけど、そんなにチーズ臭いもんではない。マスカットのようなパイナップルのようなフルーティーな甘味が後味に残る。結構複雑で味わい深いチーズ。

ばっさり言うと、高いチーズっておいしい。ちょっと口に入れてずーっと置いておいても、ずーっと美味しいもんな。(そんなことしてる人いる?)

そしてやっぱりワインが進む。昨日は美味しいチーズをゲットしたので、移転してすごい広くなったアスターワインに行って、店のスタッフにチーズ見せて(匂いかいでもらって)予算20ドルくらいってことでお薦めしてもらったドイツの白ワインと一緒に堪能。Mosel-Saar-Ruwer モーゼル・ザール・ルヴァー地方の、Weingurt von Hovel(oの上に点2つ) ワイングート・フォン・ヘーフェル家の2004年のリースリング

全然知らないけど、ドイツの白な上にリースリングとくると、これは甘そうと思って確認したら、そんなことないというのでゲットした。酸味がいい感じで入ってるので、甘味が舌にしつこく残らなくて、なるほど、このチーズとよくマッチしていた。さすがー。専門店には専門家がいるからね、聞かないと損。その人も、チーズの匂いかがされたことはそうないだろう。

ワイルドボア
最後にサラミ。これがなんと、wild boar、野生のイノシシのcacciatorini カッチアトリーニ(読み方、合ってる??)っていいます。全部イタリア語にすると、Cacciatorini di Cinghiale らしい。ディーン&デルーカで買った。$25/lb だけど、1つが小さいので0.23 lb=$5.75だった。あ、ちなみに、チーズの方も1パウンド当たり$21.99。

子供の頃、ぼたん鍋が名物な地域に住んでいたことがあるけど、食べたことなかったので、昨夜が私の猪デビュー。漢字で書くと、アントニオ猪木の試合みたいでなかなか力強いな。

噛めば噛むほど味がじんわり出てきて上手い。ちょっとこれも甘味があって、「野生」の風味いっぱい。野菜いっぱい食べるようになってから、お肉は別に高級レストランで食べる時以外(つまり、料理自体が上手い場合)、別にことさら食べたいとは思わなくなったけど、サラミは別。これもばっさり、高いサラミっておいしい!(笑)そしてやっぱり酒が進む(笑)

普通のサラミよりも小ぶりなのは、ハンターサラミと言われて、猟師さんが狩りの時にポケットに入れて持ち歩いて、おなか空いたら食べるんだって。伝統あるものっていいねー。物語つきだもんねー。いろんな面から味わい深い。チーズとサラミを味わいつくすために、いつかフランス、イタリア、スペインに住んでみたいよ。

いやぁ、昨夜からずっとグルメ三昧。暑いからね。って、何の関係があるのって思う?(笑)だって、暑いとつらくてイヤじゃない?ちょっと贅沢すると幸せな気分で癒されて暑さを忘れられるのよね。私の夏バテ解消法。鞭に飴。いいと思うんだけど、どうだろう?

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■登場したおいしいものリスト


ライネリ社エクストラバージン・オリーブオイル



 私が買ってるのとパッケージデザインは違うけど、スペックは同じ。ノーベル賞授賞式典で使用されたそうだ。へえ。


ワイングート・フォン・ヘーフェル家のリースリング

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私、これ持ってるんだけど、すごいいいよ。超お薦め家電。今日のパニーニもこれで作りました。180度ぱかっと開くので、鉄板(溝付きと平らなのと2種類ついてる)ホットプレートにもなるし、鉄板がはずせるので洗うのも超簡単。溝付き鉄板ばかり私は使ってます。グリルしたみたいなストライプの焼き目がつくのがカッコイイの(笑)余分な油も落ちていいです。

□ナチュラルチーズのお店『オーダー・チーズ・ドットコム』→チーズの闇袋
(あやしー!)

□関連本:

『チーズ事典―家庭で本格的に楽しめる、ナチュラルチーズのすべて』『チーズの選び方楽しみ方―厳選チーズカタログ113種』『チーズの悦楽十二カ月―ワインと共に』

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