イベント、できごと

『久保 脩 紙のジャポニズム』

2008年4月26日


久保脩ニューヨーク切り絵展

友だちから招待状をもらって、水曜の夜は『久保 脩 紙のジャポニズム』という切り絵アートの展覧会のオープニング・レセプション・パーティーに行ってきた。会場は、日本クラブ Nippon Club1階の日本ギャラリー。


私、ニューヨーク在住かれこれ13年4ヶ月。存在は知っていたけど、初めて行きました。今、ウェブサイト見たら、「会員制社交クラブ」だそうで。・・・なるほど、だからか。。。(笑)でも、ここでカルチャー講座や、今回のようなエギジビションは一般にも公開しています。

会場は大盛況で、みなさん、近づいて食い入るように作品をみてました。切り抜いた紙が何枚も重なって1つの絵ができているわけですが、すごい細かい仕事なんだもん。これは自然と近くでまじまじと観察したくなるよね。


日本クラブ Nippon Club

切り絵って、印刷されたポスターや写真を見ると木版画みたいなんですが、実物を見ると、より紙の質感を感じるし、それが重なった立体感というものがあって全然違うね。やっぱアートは生ですな。それに、切り絵って、生作品見たことなかったかも。繊細なんだけど、ラインには力強さがあって、でも、同時に懐かしい郷愁のような、日本人の遺伝子が見せる太古の心象風景というか、不思議な「印象」を受ける。

でね、一点一点作品を見ていてふと疑問が。絵ならサインしたり、判子おしたりするでしょ?久保修さんの作品にもあるわけですよ。赤い判子っぽいのが。でも、それも切り絵なのね。これ、毎作切り抜くのかなぁ?って一緒に見に行ったダンナリンに聞くと、そらそうやろと。(彼もなんか作るとかなり細かいし~!)

私も、こんなことを機械化するわけがないと思いつつ、でも、サインや判子ならちょい♪っで終わるところ、ここまで切り絵にするなんてすごいたいへんだし、しかも「脩」ですよ。画数多い字なのに、ちっちゃいんですよ。7ミリ角くらい?だから、なんか、うまい方法があるのかもとか思って、本人に質問。(する?普通(笑))

やっぱり毎回切り抜くそうです。

でも、そんな時間はかからないそうです。「1時間くらいですか?」って聞いたら、そんなかかりませんとおっしゃってましたが、何分くらいですか?って聞いても教えてもらえませんでした。・・・ひょっとして50分?(笑) ま、とにかく、切り抜くってことがわかってすっきりしました。

5月5日まで開催中です。是非、ご覧ください。

↓作家の久保修氏


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●久保 修展『紙のジャポニスム』

4月23日~5月5日
The Nippon Gallery
The Nippon Club
145 West 57th Street 1F
New York, NY 10019
(bet. 6th and 7th Aves.)
212- 581-2223
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●久保 修オフィシャルサイト
 www.shu-kubo.com

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