健康に気づかって、添加物を避けたり、オーガニック野菜を買ったりして、食べるものに気をつけてる人に耳より情報。あ、あと、ゆるいマクロビで動物性食品も少し食べる人とか。モントレー水族館 Monterey Bay Aquarium で試食した海にやさしいセビーチェです。
セビーチェってのは、生の魚介類をレモンやライムの果汁でしめた中南米の料理。前菜としてふるまわれます。酒の肴にいいよね。刺身みたいなものだけど、生で透明感のある魚介が、酸で白っぽく、ちょっと固くなるまでつけるので、歯触りコリコリ。
水族館の中庭スペースで、シェフが作り方を実演しつつ、食べてもいい魚の種類について説明した後、サンプルが食べられるという美味しいイベントでふるまわれたお料理です。
個人的には刺身の方が好きかな(笑)でも、刺身だとツマがワンパターンで醤油味一本槍になりがちなので、玉ネギ、ハラペニョ・ペッパー、アボカド、トマトとか、サルサで使う野菜類を一緒にさわやかな酸味と、きりっとぴりっとしたワンポイント辛みでいただくという部分は好き。自分で料理するなら、刺身とセビーチェの好きなところ取りしたい。
でも、水族館に来て、こんなものが食べられると思わなかったので、ちょっと小腹も空いてたし、うれしかった!片手にカリフォルニア白ワイン、シャルドネーとかあるともっとよかったんだけどー(笑)
冒頭で「海にやさしい」セビーチェっていったのは、このレシピに使われたのが、科学的根拠に基づいて推奨されている自然保護的にも人の健康的にも食べて大丈夫なシーフードだから。絶滅の危機に瀕していなくて、水銀やPCBなどの汚染リスクの低いものということです。
野菜や果物は、オーガニック認定なら無農薬でGMO(遺伝子組み換え)されてないとか、一定の基準が満たされてわかりやすいけど、シーフードは天然ものだからナチュラルでオッケーってわけじゃないんですね。減ってきてる魚は保護すべきだし、漁業の方法もサステイナビリティを意識したものであるべきだし、養殖は養殖で、家畜同様に餌の安全性や環境汚染への影響に配慮したものを選びたい。
というわけで発行されているリストがこれ。
Seafood WATCH Pocket Guide。
http://www.montereybayaquarium.org/cr/cr_seafoodwatch/download.aspx
アメリカのエリア別にクリックしてダウンロードできます。日本の近海ものの情報はありませんが、遠洋漁業とか輸入で入ってくるシーフードに関しては科学的事実としては同じなので参考にできるし、Sushi Guide はみなさま必見!
いやぁ、素晴らしいコンセプトの水族館ですね。これまで水族館っていうと、水辺、水中に住む生きものを紹介するライブ図鑑みたいな位置づけだったと思うんだけど、モントレー水族館は、そういうところもおさえつつ、「シーフード」としての魚類についても言及している。
やっぱ、イワシが群れなしてぐるぐる泳いでるのを見ると、イワシの生態に興味を持つより、「おー、鱗もキラキラして目も生き生きしてて、新鮮で美味しそう~♪」って思う人も多いだろうので、いいアプローチだと思う。日本の水族館も最近はそういう活動にも力入れてるのかな。アメリカも含めて、この前水族館に行ったのはいつだったかしらってくらい昔なので、他がどうなのかわかんないんだけど、勝手に「おぉ、流石カリフォルニア~!」と思いました。