ハンドメイド、クラフト

台所で草木染めレシピ:ターメリックと恐竜ケールで帯揚げを絞り染め

2012年8月2日

ウコン染め帯揚げ

Textile Arts Center で取ったナチュラル・ダイの集中コース『Weekend Intensive: Natural Dyeing』で、すっかり草木染めに惚れました。料理に似てる、自然と密接に関わってる、天然の色遊びで化学実験的で手作りクラフトでテキスタイル・アートであるetc.、私にツボな要素がいっぱいなので仕方ない。


というわけで、昨日は多分、半日くらいは日本のサイト、英語のサイトで媒染についてどっぷり調べまくりつつ、うちにある染料で夏もの、絽の帯揚げを染めてみた。先週、染めクラス後の自由スタジオ時間で、焼きミョウバンで先媒染済みだったんだけど、元々の色が淡いミントグリーンだったから、西洋茜の赤系じゃなくて、何か緑系にしたいなと思って、染めなかった分。

使った染料は、ターメリックのパウダーと、ケール(笑)!

ターメリックの方はカレー粉の黄色い色の主成分として知られてるもので、鬱金(ウコン)染めってものが昔からあるし、虫除け効果があるから、ウコン染めの風呂敷や布を着物収納に使ったりするので、伝統的な染料なんだけど、ウコンで染めるとまっきっきになるから、それをちょっぴり渋いグリーン味に転ばせたいなと思って、思い付きでケールの登場。

ダイナソー(恐竜)ケールって呼ばれてる一際深い濃い緑のケールね。「お豆と野菜のディップにもっと野菜なブランチ」でアスパラガスの下敷きになってた野菜。ほとんど写ってないけど(笑)3枚ほど大きな葉っぱをジューサーにかけて搾り取った汁と搾りかすと葉の根元の料理する時に切り落とす分を煮出した汁と、ウコンの粉を混ぜた汁とで二度染め。

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結構、思い通りの色に仕上がってしまった。ビギナーズ・ラックというやつだろうか。ま、絵はずっと描いてたし(え?小学生時代に習ってたってやつ?w)、料理は毎日してるし、目分量と偶然の魔術師だから。計って書いてあるとおりにやれって言われたら元気なくなるんだけど、チャレンジや実験は大好き。

ケールは、色が緑で濃いからって単純に使ったワケじゃなく、タンニン、蓚酸、硝酸、灰汁とかが色素を布に定着させる効果があるから、よさそうかなーという発想。すぐに緑味は褪色するのかなぁ。

予想が難しいのは、布が濡れてる時(鍋で染料で煮てるとき)と、乾かした後の色の違いかな。もっと渋い色に見えてて、しめしめと思ってたんだけど、昨夜干して、今朝起きてワクワクしながら見たら、結構ヴィヴィッドだった。ウコン染めよりは渋そうだけど。ま、いいのだ。これはこれで気に入った。そこが草木染めのいいところ。自然がやったことに失敗はない。まだまだ経験値が少ないけど、なんでもいい色、いい味わいで好きだと思う。それは料理する時、野菜や果物や穀物やらなんでもそうなんだけど、私、嫌いなものがない。色やら形やら、非の打ち所がないのよね。自然が創ったものって。すごいのよ。

去年はシンプルすっきりでまとめて着た黒っぽい紗の着物に淡い生成りの絽の綴れ帯に、ウコン・ケール染めの帯揚げ、差し色になるじゃありませんか。

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紫に合わせるのも面白いかな。

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着るつもりじゃなくオークションでゲットしたトンボ柄の夏お召し。色柄に萌えてしまい、丈の短いまま、染みもちょっとあるままw去年は無理矢理着たけど、もうこのままじゃ着れないから、これもなんとかしたいなー。

どうせこのままだと着られないし、解いて、縮むの覚悟で洗濯して、染みが消えなかったら、一昨年の誕生日に夫が買ってくれたシルク用のペイントセットがあるから、それで塗り絵でもしてみようかなぁ。それで半幅帯とか、ファブリック帯とか、妄想は膨らむ。

今月で着物的には夏は終わり。来年の7月までに仕上げたいものです。

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