昨日、「世界一おいしいベーグル」なんてのを紹介した直後に何なんですが、これ、よっちゃんが初めて焼いたセサミ・ベーグルとポピーシード・ベーグルです。写真が昨日より大きいじゃん!(笑)みなさんが思っていることは私には手に取るようにわかりますよ。穴があいてないよね。
発酵前はちゃんとドーナツ型、ていうか、ベーグル型だったんだけど、すくすく育ちすぎたみたい。ペットって飼い主に似たりするけど、イーストも似るのかな。なんか、このベーグル見てると、とても他人ごとには思えないんだよね。はりきりすぎてあらぬ方向に行っちゃった感が。
ベーグルは他のパンと違って、寝かせてから、焼く前に茹でるんだけど、その時点ですでに穴がふさがりそうだった。でも、あまり後からいじると、仕上がりのテクスチャーを壊すような気がして、そのまま焼いたらこんなことに。ポピーシードの方はかろうじて穴があったかもという形跡が見られるけど、セサミの方はテーブルロールみたいになっちゃった。
でも、失敗じゃないんだよ。まぁ、何を持って成功というのかは人によるので、穴があいてない時点でベーグルとは呼ばないって言われればぐうの音も出ないが、過去に焼いたパンの中で1~2を争うくらいの味だった。あんまり美味しかったって力説すると、昨日のコッサーズの賞賛に対する説得力が薄れる気もするので、この辺にとどめておくけど、手作りのぬくもりいっぱいのおいしさってあるよね?ある、ある。笑いもとれて、二度おいしい思いもしたんでよかったよ。(ポジティブだなぁ)
普段、何でも適当に作る私も、さすがにパンばかりはだいたい本を読んで焼く。「だいたい」だけど。このベーグルは、アメリカのベーキングレシピ本の女王、Rose Levy Beranbaum ローズ・レヴィー・ベランバウムの『The Bread Bible』を見て作った。
著者の名誉のためにはっきり書いておくけど、膨らみすぎたのはレシピのせいじゃない。レシピにはドライイーストの分量が載っていて、それを、私が例によって適当に天然酵母を使ったからだ(と思う)。本にはちゃんと「天然酵母を使う時には」という項目があるのに、よく読まなかったのよね。いつものことながら。
天然酵母は、うちから20分くらい西へ歩くとユダヤ人街があるので、そこのスーパーで発見して手に入れた。ドライイーストで焼いたパンより風味がよかったので、次は穴のあいたベーグルみたいなベーグルを焼きたいものだ。