一流レストランのお料理って、お味もさることながら、盛りつけがきれいで感動する。これなんて、ちょっとちょっと、すごすぎでない?
Town タウンっていうニューアメリカ料理の三つ星レストランが、ブティックホテル、Chambers の1階にあるんだけど、これはそこの前菜。私の写真で見るとなんだかパスタみたいにだけど、この長細い物体はポアロネギ。長さが15センチくらいだったかな。こういうのが30センチ角くらいの正方形の陶板みたいな磁器のお皿にのって出てきた。
カメラマンと2人で息を飲みました。真っ白なキャンバスに描かれたミニマルアートのよう。プロってやっぱりすごいねー。
2本の蒸してからグリルしたポアロネギ、上にのってるのは、スライスした栗を揚げたものとベビー・マスタードグリーン。ネギの間にあるのは、黒トリュフとメイプルシロップのソース。素晴らしい香りであった。
タウンのエグゼクティブシェフ、ジョン・ジョンソン氏(覚えやすい名前だよね)に、一体どうやって思いつくのか尋ねたところ、彼はアートや建築、自然界のもの、サルバドール・ダリの作品からインスパイアされると答えた。
ダリって、あの、目がいっちゃってる、髭がトレードマークのシュールレアリズムのアーチスト?バゲットが人形の頭にのっかってたか、ささってたかしたようなスカルプチャー(ちなみに私はコレのことを言ってます)を見て、こんな美しい料理を思いつくのですか?とつっこむと、あれは極端だけど、参考になるのがたくさんあるんだと教えてくれた。
今度バーンズ&ノーブル行って調べてこよう。そんな作品があるのなら私も刺激されてみたい。ところで、余談ですが、棒付きキャンディ、チュッパチャプスのロゴってダリのデザイン。香水のボトルもジュエリーもデザインしている。唇の形のボトルとか、オブジェとしてカッコイイ。
黒トリュフやら、蒸してからグリルするやらってのは、日常食的には取り入れがたいけど、こういう大胆な盛り付けってのは、チャレンジしてみたい。ソースの垂らし方も、○とか◎とかは細口のボトルに入れなきゃうまく描けないし、それなりの腕もいるけど、こういうのだったらスプーンですくってなんとかなりそう。
どうもうちの盛りつけには余白の美がないように思う。食べ過ぎ?同居人が、そんなことない!って主張してるけど。お皿洗ってもらってるので、つい、気を使って大きなお皿にのせられるだけのせちゃうのよね。これからは心を鬼にして芸術性を追究することにする。
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Town タウン
15 W 56th St
New York, NY 10019
(Between 5th Avenue & 6th Aves.)
212-582-4445
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