久々に、ローワー・イーストサイドのTonicというアバンギャルドジャズ系のメッカであるライブハウスで行われたマーク・リボーのライブに行ってきた。私の狂信的なファンぶりは、ミュジカル・バトンのページで少し触れたけど、ずっとライブからは遠ざかっていて、去年のニューイヤーズ・イブのカウントダウン・ライブ以来。Tonicから徒歩2分圏内からブルックリンに引っ越しちゃったせいもあるけど、ヨーロッパ・ツアーが多くて、ニューヨーク・ライブが減ったので、タイミングが合わなかったのだ。
前売りでチケット買って、日本から来ているファッションデザイナーの友だち、ニューヨークの漫画家の友だち、ダーリンと一緒に4人で行ったんだけど、いやぁ、いつ聴いても、見てもしびれる。ものすごい久々に行ったのに、私がマーク様ライブ入り浸りだった頃、どこのライブ会場でも会ってしまうもんで友だちになったイギリス人のライター、ダンが入場待ちの列にやっぱり立ってて笑えた。長期無断欠席してしまって、ごめん!(笑)
ライブが終わって、私は鼻高々。マークさまは世界一かっこいいギタリストだ教徒が増えました。(誰も入信したとは言ってないけど)マーク・リボー・トリオは、彼のギターに、ベースとドラムなんだけど、他2人は時々メンバーが変わる。今回は、ベーシストがShahzad Ismailyで、ドラマーがChes Smith。知らない・・・(笑)ニュー・トリオって書いてた。ドラム、ハードロッカーというか、パンクロッカーというか、ハードヒッターというか、すごいパワフルだったのに、巧いからなんだろうな。全然うるさく感じなくて良かった。
私が日々、I LOVE NY な理由、いっぱいあるけど、そのうちのひとつは、各分野での現代の超一流アーチストのパフォーマンスが生で見られること。絵や映画は何年後でも見られるけど、ライブはたった一回、そこに立ち会わないと体験できないもんね。同時代に生まれて、彼の音楽に巡りあって、こんなラッキーなことはないと、マーク・リボーのライブに行く度に思う。
今の時代、音楽はCDでもデジタルでも聴けるけど、五感全てが目覚める快感、生きてることの喜びを感じるような感動はない。テレビやラジオやインターネットでいろんな情報が氾濫してて、なんでも知ったか気分になっちゃうけど、主体的に自分で行動して自分の頭で考える、五感で感じる、刺激される、血が騒ぐようなエキサイトメントや面白さとは、比べものにならないと思う。
何が好きかは人それぞれだけど、好きなもの、どんどん生で楽しんでもらいたい。さっき、絵は何年後でも見られるって書いたけど、絵も、画集で眺めるのと、美術館で生で見るのとは全然違うし。ビバ!ライブーっ!
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●Marc Ribot マーク・リボー
www.marcribot.com(ツアー情報あり)
[アマゾンのCDリスト]
・ニューアルバム『Spiritual Unity』
・人気マーク流キューバ音楽『Muy Divertido!』、『Y Los Cubanos Postizos』
・ギターの師に捧げた美しいクラシックギター『Solo Guitar Works of Casseus』
・参加アルバムいろいろ
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●TONIC トニック
107 Norfolk Street
New York, NY 10002
www.tonicnyc.com
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